これは精神論ではありません。主催している日本不整脈心電学会が、各級の出題の目安にこう書いています。
3級「12誘導心電図を題材として、基本的な心電図所見だけでなく、危険な不整脈や臨床現場でよく出会う不整脈の心電図の判読に関する問題なども出題されます」
2級「基本的な心電図所見、不整脈、虚血性変化を問う問題だけでなく、疾患による心電図所見の判読や、ペースメーカの心電図の判読に関する問題なども出題されます」
1級「基本的な心電図所見はもちろん、患者さんの状態・疾患・病態から起こり得る変化について問う問題も多く含まれます。疾患に関する知識も合わせて勉強していきましょう。」
日本不整脈心電学会「各級の説明」より
級が上がるほど、問われるものが「波形の名前」から「この患者に何が起きているか」へ移っていきます。検定は最初からそういう設計で、波形の名前を当てる練習だけで上がっていける階段ではありません。
そもそも心電図は、それ自体が目的ではありません。鑑別診断を絞り込み、目の前の患者さんに何が起きているかを知るための、ひとつの道具です。テント状T波を「高カリウム血症」と答えられても、なぜT波が尖り、次にP波が平たくなり、最後にQRSが幅広くなるのか。透析中の患者さんでそれを見たときに、何を確かめ、どこから動くのか。そこまで結びついていなければ、現場では手が止まります。
勉強するなら、波形と病態を必ずセットで。丸暗記した波形は試験が終われば消えますが、病態から理解した波形は消えません。そのためこの教材は、問題集の形をしていますが、中身は病態の教科書に寄せてあります。
2択で落とすのは、波形の記憶では切れないから
テキストを一周した方が最後につまずくのは、たいてい「50問を時間内に通しで解いたことがない」ことと、「2択まで絞ってから落とす」ことです。2択を切るときに効くのは、波形の記憶ではなく病態の理解です。「こういう機序で起きているから、ここがこうなっているはず」まで持っていれば、見るべき場所が自分で決まります。
入っているもの
- 本番形式の模試 … 4級50問(70分)/3級50問(90分)。すべて自分で描いた波形で、書籍や他サイトの図は1枚も使っていません
- 全問に「他の3つを切る」 … 正解の根拠だけでなく、誤答3つそれぞれについて、どこを見れば否定できるかを書いています
- 疾患ごとの見開き2ページ解説 … 定義、数値つきの診断のポイント、なぜその波形になるか(機序)、似ている波形との見分け方、臨床での意味、落とし穴。4級は25疾患、3級は31疾患(両方を合わせると41疾患)
- 並べて比べる図 … 同じ系統の波形を、同じ誘導・同じ縮尺で1枚に並べています。房室ブロックなら1度・ウェンケバッハ・2:1・高度・完全が並びます
- 分野別の内訳表 … 採点すると、自分がどの分野で落としているかがその場で分かります
| 4級 | 3級 | |
|---|---|---|
| ページ数 | 問題編52p+解答解説編105p | 問題編52p+解答解説編117p |
| 内訳 | モニター心電図40問+12誘導10問 | 12誘導39問+モニター心電図11問 |
| 疾患解説 | 25疾患 | 31疾患 |
50問・70分/90分は、日本不整脈心電学会が公表している各級の「出題数:50問」「マークシート方式:70分程度/90分程度」に合わせています。
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併願はできないため、今年受ける級だけで足ります。セットは「今年4級 → 来年3級」と進む方向けです。
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やらないこと
- 合格を保証するものではありません。検定は年1回・50問で、当日の出題に左右されます
- ホルター心電図は扱いません。4級の出題範囲に含まれますが、本教材はモニター心電図と12誘導心電図で構成しています
- 個別のご質問へのお答えは含みません
- 本教材は、心電図検定を主催する日本不整脈心電学会とは関係のない、個人が作成した非公式の教材です。過去問ではありません
波形はすべて作図です。実際の患者さんの記録ではありません。
本ページは医学情報の学習を目的としており、個別の診療判断を代替するものではありません。
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