Paper Cruxy
会員限定経皮的冠動脈インターベンション(PCI)無作為化N Engl J Med 2015読了 約4分

生体吸収性スキャフォールドは1年で非劣性だが長期にステント血栓・MIが増え撤退(過信への教訓)― ABSORB III

Ellis. 生体吸収性スキャフォールドは1年で非劣性だが長期にステント血栓・MIが増え撤退(過信への教訓)― ABSORB III(Everolimus-Eluting Bioresorbable Scaffold vs Metallic EES (ABSORB III)). N Engl J Med 2015;373(20):1905-1915.(DOI: 10.1056/NEJMoa1509038 / PMID: 26457558 / NCT01751906)

非複雑病変2,008人を、Absorb 生体吸収性スキャフォールド(BVS、エベロリムス溶出・PLLA製)vs 金属エベロリムスDES(EES=Xience)に2:1で無作為化。1年の標的病変不全(TLF)は7.8% vs 6.1%で非劣性を達成(差1.7%、P非劣性=0.007、優越性なし)。しかし3年・5年でBVSはTLF・標的血管MI・スキャフォールド血栓が増加(吸収完了〔約3年〕後も)。メタ解析で器具血栓は約3倍。結果としてAbsorbは市場撤退(2017)。「"金属を残さない"という魅力は長期成績に結びつかず、厚いストラット・不適切な留置が血栓を招いた」という、デバイス過信への重要な教訓。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。