Paper Cruxy
原著を開く
会員限定人工呼吸(ARDS・筋弛緩)無作為化・二重盲検・多施設N Engl J Med 2010読了 約4分

重症ARDS早期の48時間筋弛緩は死亡を減らす(ただしROSEで再現されず)

Papazian(ACURASYS Study Investigators). 重症ARDS早期の48時間筋弛緩は死亡を減らす(ただしROSEで再現されず)(ACURASYS). N Engl J Med 2010;363(12):1107-1116.(DOI: 10.1056/NEJMoa1005372 / PMID: 20843245 / NCT00299650)

早期の重症ARDS(P/F<150)に48時間のシサトラクリウム(筋弛緩)を投与すると、補正90日死亡がHR 0.68(P=0.04)、粗値31.6% vs 40.7%へ低下し、圧損傷も減少。ICU筋力低下は増えず。ただし粗値は非有意で、後のROSE(2019)は差なし=現在はルーチンでなく難治例に限定。

Background

背景・CQ

ARDSで筋弛緩は人工呼吸の同調を良くし肺傷害を減らす可能性があるが、筋力低下のリスクも懸念された。

クリニカルクエスチョン

早期48時間の筋弛緩は転帰を改善するか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

早期(≤48時間)の重症ARDS(P/F<150、PEEP≥5、Vt 6-8 mL/kg)(n=340、仏20施設)。

I
Intervention ・ 介入

シサトラクリウム48時間持続(深鎮静下)。

vs
C
Comparison ・ 対照

プラセボ(同様に深鎮静)。

O
Outcome ・ 評価項目

90日院内死亡(ベースラインP/F等で補正したCox)。

方法:無作為化・二重盲検・多施設。肺保護換気・鎮静は両群で統一プロトコル。

この続きは、無料登録で読めます。

登録に必要なのは、メールアドレスとパスワードだけです。カードの登録は要りません。
登録すると、この論文の続きを含めて、毎週3本まで、どの論文でも本文が読めます(毎週月曜にリセット)。

登録すると読める、この先の章
  1. 主な結果
  2. 臨床への落とし込み
  3. 結論
  4. 解釈と限界
  5. Editor's Note(解釈・使いどころ)

すべて読みたい方は、登録後にプレミアムを14日間¥0で試せます(カード登録が必要)。

Column

ARDSの肺を、開くのか小さく使うのか ― 12試験が17年かけて出した答え

虚脱した肺胞を開いて使える肺を広げる。理屈は美しく、生理学的にも支持されていた。しかし高PEEPもリクルートメントも高頻度振動換気も、死亡を減らせなかった。ARTとOSCILLATEに至っては増やした。残ったのは2000…

総論を読む
この論文を含む17本を束ねた解説(プレミアム)/本記事の位置づけ:第四幕・筋弛緩(2010)

最後まで読める3本も。

どの論文も、冒頭の2章はこのまま読めます。登録なしで最後まで読める解説も3本あります。

無料で読める3本を見る

本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。