診断の壁を越える――摂食障害への強化版CBT(CBT-E)
. 診断の壁を越える――摂食障害への強化版CBT(CBT-E)(Transdiagnostic Cognitive-Behavioral Therapy for Patients with Eating Disorders: A Two-Site Trial). Am J Psychiatry 2009;166:311-319.(DOI: 10.1176/appi.ajp.2008.08040608 / PMID: 19074978)
過食症も、過食性障害も、"分類できない"摂食障害も――実は共通の維持メカニズムで動いている。Fairburnの強化版CBT(CBT-E)は、診断名を越えて摂食障害を治療し、やせの強くない患者の約2/3を寛解に導き、その効果を60週維持しました。摂食障害治療の標準を作った一本を5分で。
背景・CQ
従来、摂食障害は神経性やせ症・過食症・過食性障害などに分けて扱われてきました。しかしFairburnは、これらに共通の維持機構(体型・体重への過大評価、極端な食事制限、過食/排出の悪循環など)があると考え、診断を横断する"超診断的(transdiagnostic)"CBT=CBT-Eを開発しました。
研究デザイン(PICO)
- P:DSM-IVの摂食障害で、著しいやせのない外来患者(BMI >17.5)154例(過食症・過食性障害・EDNOSを含む)
- I/C:2種のCBT-Eを比較
- 焦点版(CBT-Ef):摂食障害の症状のみを扱う既定版
- 拡張版(CBT-Eb):気分不耐性・完璧主義・低い自尊心・対人困難も扱う複雑版
- O:摂食障害症状の寛解。20週治療+60週追跡、2施設、盲検評価
方法:無作為化・2施設(Oxford/Leicester)。独立盲検評価者が判定。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。