CORAL試験:動脈硬化性腎動脈狭窄に、ステントの上乗せは効くのか
― 「狭窄を見たら広げる」を否定した一本(腎動脈ステント vs 最適薬物療法)
Cooper CJ, Murphy TP, Cutlip DE, et al; CORAL Investigators. Stenting and Medical Therapy for Atherosclerotic Renal-Artery Stenosis. N Engl J Med. 2014;370(1):13–22.(DOI: 10.1056/NEJMoa1310753 / PMID: 24245566 / NCT00081731)
動脈硬化性腎動脈狭窄 ―― 「狭窄を見たら広げれば良くなる」と長く考えられてきた領域に、最適な薬物療法に腎動脈ステントを追加しても心血管・腎イベントは減らなかったことを示した試験。収縮期血圧は約2mmHg下がったものの臨床イベントは不変で、過剰介入を戒める一本です。
背景・CQ:なぜこの試験が必要だったのか
腎動脈狭窄は難治性高血圧や虚血性腎症の原因となり、ステントで「広げれば良くなる」と考えられてきた。過去試験(ASTRAL・STAR)は陰性だったが批判もあった。
最適な薬物療法に腎動脈ステントを上乗せすると、心血管・腎アウトカムは改善するか?
研究デザインの読み方(PICO)
動脈硬化性腎動脈狭窄+収縮期高血圧(2剤以上使用)またはCKD
腎動脈ステント + 最適薬物療法
最適薬物療法のみ(両群とも抗血小板薬・降圧・脂質/血糖管理を徹底)
複合(心血管/腎死・脳卒中・MI・心不全入院・進行性腎機能障害・腎代替療法)
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。