CREDENCE試験:腎アウトカムを主目的にした最初のSGLT2阻害薬試験
― カナグリフロジンは糖尿病性腎症の進行を止められるか(アルブミン尿性CKDへのSGLT2阻害薬)
Perkovic V, Jardine MJ, Neal B, et al. Canagliflozin and Renal Outcomes in Type 2 Diabetes and Nephropathy. N Engl J Med. 2019;380(24):2295–2306.(DOI: 10.1056/NEJMoa1811744 / PMID: 30990260 / NCT02065791)
腎アウトカムを主要評価に据えた初のSGLT2阻害薬試験。2型糖尿病+アルブミン尿性CKDで、カナグリフロジンが主要複合(末期腎不全・血清Cr倍化・腎/心血管死)をHR 0.70で減らし、心不全入院や心血管イベントも低下させた。有益性により早期中止となった、SGLT2阻害薬の腎保護を“狙って”証明した記念碑的試験です。
背景:なぜこの試験が必要だったのか
SGLT2阻害薬の腎保護シグナルは、CREDENCE以前から見え始めていました。
- EMPA-REGなどで腎保護シグナルは見えていた。
- しかしそれらは心血管試験の副次解析にすぎず、腎を狙って前向きに検証した試験ではなかった。
そこで、糖尿病性腎症の患者を対象に、腎アウトカムを主要評価項目に据えて検証する試験が求められました。
糖尿病性腎症で、カナグリフロジンを主目的の腎アウトカムで評価しても、腎不全への進行や死亡を減らせるか?
研究デザインの読み方(PICO)
2型糖尿病、eGFR 30〜<90、UACR >300〜5000、RAS阻害薬を使用中
アルブミン尿性で進行リスクの高い集団に限定
カナグリフロジン 100mg/日 +標準治療
既存治療への「上乗せ」効果を見る設計
プラセボ +標準治療
二重盲検
複合(末期腎不全〔透析・移植・持続eGFR<15〕・血清Cr倍化・腎または心血管死)
腎を主目的に据えた点が新規
患者背景(要点):4401例、観察期間中央値2.62年。全例がRAS阻害薬を内服する、進行リスクの高い集団。
「全例がRAS阻害薬使用下」。標準治療をしてもなお進行リスクが残る集団に、上乗せできるかを問うた設計です。
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総論を読む本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。