DAPA-CKD試験:SGLT2阻害薬は「糖尿病の有無を問わず」CKDの進行を止められるのか
― SGLT2阻害薬を「腎臓を守る薬」として決定づけた試験(アルブミン尿を伴うCKDへのダパグリフロジン)
Heerspink HJL, Stefánsson BV, Correa-Rotter R, et al. Dapagliflozin in Patients with Chronic Kidney Disease. N Engl J Med. 2020;383(15):1436–1446.(DOI: 10.1056/NEJMoa2024816 / PMID: 32970396 / NCT03036150)
アルブミン尿のあるCKD患者で、SGLT2阻害薬ダパグリフロジンが、糖尿病の有無を問わずCKDの進行・末期腎不全・腎/心血管死、さらに総死亡まで減らしたことを示した大規模試験。主要複合をHR 0.61で大きく減らし有益性が早期に確認されたため試験は早期中止となり、SGLT2阻害薬を「腎臓を守る薬」として決定づけた一本です。
背景・CQ:なぜこの試験が必要だったのか
SGLT2阻害薬は糖尿病薬として登場しましたが、糖尿病患者で腎保護シグナルが見えていました。では、その効果は糖尿病に依存するのか――それを問うたのが本試験です。
アルブミン尿を伴うCKDで、ダパグリフロジンは腎不全への進行や死亡を減らすか? その効果は糖尿病の有無に左右されるか?
研究デザインの読み方(PICO)
CKD(eGFR 25〜75)かつ尿アルブミン/Cr比 200〜5000 mg/g、糖尿病あり・なし両方、RAS阻害薬は最大忍容量
ダパグリフロジン 10mg/日 +標準治療
プラセボ +標準治療
複合(eGFRの持続的≥50%低下・末期腎不全・腎または心血管死)
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総論を読む本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。