延長DAPT(30か月)は虚血・ステント血栓を減らすが出血と死亡シグナルが増える ― DAPT Study
Mauri. 延長DAPT(30か月)は虚血・ステント血栓を減らすが出血と死亡シグナルが増える ― DAPT Study(12 vs 30 Months of Dual Antiplatelet Therapy After DES (DAPT Study)). N Engl J Med 2014;371(23):2155-2166.(DOI: 10.1056/NEJMoa1409312 / PMID: 25399658 / NCT00977938)
DES留置後9,961人が、12か月のチエノピリジン(クロピドグレル/プラスグレル)+アスピリンを無事完了した後、チエノピリジン継続 vs プラセボにさらに18か月(計30か月)無作為化(両群アスピリン継続)。12〜30か月でdefinite/probableステント血栓は0.4% vs 1.4%(HR 0.29)、MACCE(死亡・MI・脳卒中)4.3% vs 5.9%(HR 0.71)、MI 2.1% vs 4.1%(HR 0.47)と延長で有意に減少。しかし全死亡は2.0% vs 1.5%(HR 1.36、P=0.052)と延長群で数値上高く、中等度/重度出血は2.5% vs 1.6%(P=0.001)と増加。「延長DAPTは虚血・ステント血栓を減らすが、出血と死亡シグナルが増える」を示し、近年の"短期化"潮流の対極(延長の利益とコスト)を定量化した記念碑的試験。
背景・CQ
ステント留置後のDAPTは6〜12か月が標準だが、1年を超える延長が虚血をさらに減らすか、出血が上回るかは大規模RCTで未確定だった。
12か月を超えてDAPTを30か月まで延長すると、虚血を減らせるか(出血を増やさずに)?
研究デザイン(PICO)
DES留置後、12か月DAPTをイベントなく完了(n=9,961、国際多施設)。
チエノピリジン継続(クロピドグレル/プラスグレル)(12→30か月)。
プラセボ(チエノピリジン中止、12→30か月)。両群アスピリン継続。
12〜30か月のステント血栓とMACCE(死亡・MI・脳卒中)。安全性:GUSTO中等度/重度出血。
方法:無作為化・多施設・二重盲検・プラセボ対照。12か月イベントフリーで割付。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。