精神疾患があっても安全に禁煙できるか――EAGLES
. 精神疾患があっても安全に禁煙できるか――EAGLES(Neuropsychiatric Safety and Efficacy of Varenicline, Bupropion, and Nicotine Patch in Smokers With and Without Psychiatric Disorders (EAGLES)). Lancet 2016;387:2507-2520.(DOI: 10.1016/S0140-6736(16)30272-0 / PMID: 27116918 / NCT01456936)
バレニクリンには「精神症状を悪化させるかも」というFDAの枠警告がついていました。精神疾患のある喫煙者にこそ禁煙が必要なのに、使ってよいのか――EAGLESはこの問いに答え、精神神経有害事象の有意な増加はなく、バレニクリンが最も有効と示し、警告撤廃につながりました。5分で。
背景・CQ
喫煙率は精神疾患をもつ人で高く、禁煙支援が強く求められます。しかし禁煙薬バレニクリン・ブプロピオンには精神神経有害事象(抑うつ・自殺関連など)の懸念があり、とくに精神疾患をもつ喫煙者での安全性・有効性のデータが不足していました。
研究デザイン(PICO)
- P:禁煙意欲のある喫煙者8,144例。精神疾患(安定期)あり群/なし群の両方
- I/C:4群=①バレニクリン1mg×2 ②ブプロピオン150mg×2 ③ニコチンパッチ21mg ④プラセボ(12週投与+12週フォロー、三重ダミー)
- O:主要安全性=中等度〜重度の精神神経有害事象(複合)の発生。主要有効性=9–12週の持続禁煙(CO確認)
方法:無作為化・二重盲検・プラセボ&実薬(パッチ)対照、16か国140施設。簡易カウンセリング併用。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。