非CF気管支拡張症へのアジスロマイシン維持療法(EMBRACE)
Wong C. 非CF気管支拡張症へのアジスロマイシン維持療法(EMBRACE)(Azithromycin for Prevention of Exacerbations in Non-CF Bronchiectasis (EMBRACE)). Lancet.(DOI: 10.1016/S0140-6736(12)60953-2 / PMID: 22901887)
気管支拡張症は増悪を繰り返し、そのたびに肺機能とQOLが損なわれる。EMBRACEは、非嚢胞性線維症(非CF)気管支拡張症で直近1年に増悪歴のある患者に、アジスロマイシン500mgを週3回・6か月投与。増悪率が0.59 vs 1.57/患者、率比0.38(約62%減)と有意に低下した。ただし肺機能(FEV1)やQOLは有意に改善せず、"増悪予防のためのマクロライド"を確立した実務直結の一本。
背景・CQ
非CF気管支拡張症では増悪の反復が予後・QOLを悪化させる。マクロライドは抗菌に加え抗炎症・免疫調整作用をもつ。長期・低用量のアジスロマイシンが増悪を減らし、肺機能やQOLを改善するかを検証した。
増悪歴のある非CF気管支拡張症に、アジスロマイシン週3回・6か月の維持療法を行うと、増悪を減らし肺機能やQOLも改善するか?
研究デザイン(PICO)
非CF気管支拡張症(HRCT診断)で直近1年に抗菌薬を要する増悪が≥1回の成人 141例(ニュージーランド)。CF・ABPA・NTM保菌/疾患は除外
アジスロマイシン500mg 週3回・6か月(71例)+その後6か月の観察
プラセボ(70例)
主要=6か月治療期のイベントベース増悪率、FEV1変化、健康関連QOL(SGRQ)
方法:二重盲検・プラセボ対照・無作為化試験(1:1、施設層別)。6か月治療の後、6か月間は薬剤中止で観察を継続した。 ※本試験はオーストラリア・ニュージーランド臨床試験登録(ANZCTR)に登録されており、ClinicalTrials.gov番号(NCT)はない。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。