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会員限定輸液・蘇生無作為化・多施設N Engl J Med 2006読了 約4分

ARDSの保守的輸液は死亡を変えないが人工呼吸器離脱を早める(ショック・透析は増えない)― FACTT

National Heart, Lung, and Blood Institute ARDS Clinical Trials Network. ARDSの保守的輸液は死亡を変えないが人工呼吸器離脱を早める(ショック・透析は増えない)― FACTT(Conservative vs Liberal Fluid Management in ARDS (FACTT)). N Engl J Med 2006;354(24):2564-2575.(DOI: 10.1056/NEJMoa062200 / PMID: 16714767 / NCT00281268)

急性肺損傷/ARDS 1,000人を、保守的輸液戦略(CVP<4・PAOP<8を目標、利尿薬を活用)vs 自由輸液戦略に無作為化(7日間プロトコル)。主要評価の60日死亡は25.5% vs 28.4%(P=0.30)で差なし。しかし保守的戦略は酸素化(oxygenation index)を改善し、人工呼吸器非装着日数を増やし(14.6 vs 12.1日、P<0.001)、ICU滞在も短縮。しかもショック・透析を要する腎不全は増えなかった。「ARDSでは"乾かし気味"の保守的輸液が、死亡は変えないが人工呼吸器離脱を早め、害なく回復を促す」を示し、ARDSの輸液管理の標準を確立した(ショック・低灌流がない安定例で)。

Background

背景・CQ

ARDSでは肺血管透過性が亢進し、過剰な輸液(正の水分バランス)が肺水腫を悪化させ予後を悪くする一方、過度の制限は循環・腎を損なう懸念がある。

クリニカルクエスチョン

保守的(乾かし気味)輸液は、自由輸液より予後・人工呼吸を改善するか? 害はないか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

急性肺損傷/ARDS(ショック・進行性腎不全のない安定例)(n=1,000)。

I
Intervention ・ 介入

保守的輸液戦略(CVP<4 または PAOP<8を目標、利尿薬・輸液制限)。

vs
C
Comparison ・ 対照

自由輸液戦略(CVP 10–14 または PAOP 14–18)。7日間のプロトコルで管理。

O
Outcome ・ 評価項目

60日死亡。副次:人工呼吸器非装着日数・ICU外日数・臓器不全・酸素化。

方法:無作為化・多施設(NHLBI ARDSNet)・2×2要因(肺動脈カテーテル vs 中心静脈カテーテルも比較)・7日間プロトコル。低血圧・ショック時は輸液を優先(プロトコルを中断)。

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Column

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。