PAHへのセレキシパグ(GRIPHON)
Sitbon O. PAHへのセレキシパグ(GRIPHON)(Selexipag for the Treatment of Pulmonary Arterial Hypertension (GRIPHON)). N Engl J Med.(DOI: 10.1056/NEJMoa1503184 / PMID: 26699168 / NCT01106014)
プロスタサイクリン経路は強力だが、従来は静注・皮下・吸入と投与が大変だった。GRIPHONは、経口の選択的プロスタサイクリン(IP)受容体作動薬セレキシパグを、1156例というPAH史上最大・最長のイベント主導RCTで検証。罹病・死亡の複合を40%減らした。約8割が既存治療(ERAやPDE5阻害)に上乗せで、2剤に3剤目として経口で第3経路を足す道を開いた一本。
背景・CQ
プロスタサイクリン経路の薬は効果的だが、静注・皮下・吸入という投与経路の負担が普及を妨げていた。経口のIP受容体作動薬セレキシパグが、長期の罹病・死亡を減らすかを大規模イベント主導試験で検証した。
経口の選択的プロスタサイクリン受容体作動薬セレキシパグは、PAHの罹病・死亡の複合を減らせるか?
研究デザイン(PICO)
PAH成人 1156例(約80%が既存PAH治療を併用、うち約30%は2剤併用中)
セレキシパグ(個別用量に12週かけて漸増、1日2回)
プラセボ(1:1)
主要=初回の罹病・死亡イベントまでの時間(独立委員会が判定した複合)
方法:グローバル・二重盲検・無作為化・プラセボ対照・イベント主導・第3相試験。追跡期間中央値98.1週。主要複合はPAH悪化・入院・肺移植・心房中隔裂開術・PAH関連死亡・全死亡など。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。