進行CKD+虚血でも侵襲戦略は死亡・心筋梗塞を減らさず、脳卒中・透析導入はむしろ増 ― ISCHEMIA-CKD
Bangalore. 進行CKD+虚血でも侵襲戦略は死亡・心筋梗塞を減らさず、脳卒中・透析導入はむしろ増 ― ISCHEMIA-CKD(Invasive vs Conservative Strategy in Advanced CKD (ISCHEMIA-CKD)). N Engl J Med 2020;382(17):1608-1618.(DOI: 10.1056/NEJMoa1915925 / PMID: 32227756 / NCT01985360)
進行CKD(eGFR<30または透析)+中等度〜高度虚血の安定CAD 777人で、早期侵襲戦略 vs 保存的戦略を比較。主要複合(死亡・非致死的MI)は3年で36.4% vs 36.7%、HR 1.01で差なし。狭心症・QOLの改善も乏しく、脳卒中(HR 3.76)や死亡/新規透析導入(HR 1.48)はむしろ侵襲群で多い。これまで除外されてきた高リスクのCKD集団で、ルーチンの早期血行再建は益なしを示した。
背景・CQ
進行CKD患者は冠動脈疾患の高リスクだが、造影・血行再建による腎障害・合併症を恐れて治療方針が定まらず、RCTからも除外されてきた。
進行CKD+虚血の安定CADで、早期侵襲戦略は死亡・MIを減らすか?
研究デザイン(PICO)
進行CKD(eGFR<30 または透析)+負荷試験で中等度〜高度虚血の安定CAD(n=777、30か国118施設、約53%が透析)。
早期侵襲戦略=造影+可能なら血行再建(PCI/CABG)+OMT(388例)。造影リスクのため冠動脈CTは行わず。
保存的戦略=OMT先行、薬物失敗時に造影(389例)。
全死亡+非致死的心筋梗塞の複合。
方法:無作為化・非盲検・多施設・戦略比較(本体ISCHEMIAと並行実施)。造影剤制限・心腎チームなど腎保護策を併用。追跡中央値2.2年。
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総論を読む本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。