KEYNOTE-024試験:高PD-L1の未治療肺癌に、ペムブロリズマブ単剤は化学療法を超えるか
― 高PD-L1(≥50%)NSCLC一次治療を免疫単剤で枝分かれさせた基盤試験
Reck M, Rodríguez-Abreu D, Robinson AG, et al. Pembrolizumab versus Chemotherapy for PD-L1-Positive Non-Small-Cell Lung Cancer. N Engl J Med. 2016;375(19):1823-1833.(DOI: 10.1056/NEJMoa1606774 / NCT02142738)
PD-L1高発現(≥50%)・EGFR/ALK変異なしの未治療・進行非小細胞肺癌(NSCLC)で、抗PD-1抗体ペムブロリズマブ単剤が白金併用化学療法よりPFS(10.3 vs 6.0か月、HR 0.50)・OS(HR 0.60)を延ばし、毒性も少なかったことを示した試験。高PD-L1なら一次治療を免疫単剤でという道を開いた一本です。
背景:なぜこの試験が必要だったのか
免疫チェックポイント阻害薬はPD-L1高発現で効きやすいことが分かってきました。問題は、一次治療で化学療法に代われるかという点です。
- 従来、進行NSCLCの一次治療は白金併用化学療法が標準だった。
- 抗PD-1抗体ペムブロリズマブは、PD-L1高発現例で奏効が得られやすいことが示唆されていた。
「PD-L1≥50%の未治療NSCLCで、ペムブロリズマブ単剤は化学療法より優れるか?」
研究デザインの読み方(PICO)
未治療・進行NSCLC、PD-L1 TPS≥50%、EGFR/ALK変異なし
ペムブロリズマブ 200mg 3週ごと(最長2年)
医師選択の白金併用化学療法
PFS(無増悪生存)
患者背景:305例(ペムブロ154/化学療法151)、1:1割付、進行時クロスオーバー可(44%)。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。