ARDSの疫学・診療実態・死亡 50か国調査(LUNG SAFE)
Bellani G. ARDSの疫学・診療実態・死亡 50か国調査(LUNG SAFE)(Epidemiology, Patterns of Care, and Mortality for ARDS in ICUs in 50 Countries (LUNG SAFE)). JAMA.(DOI: 10.1001/jama.2016.0291 / PMID: 26903337 / NCT02010073)
エビデンスは積み上がったが、実臨床でARDSはどう認識・治療され、どれだけ死んでいるのか。LUNG SAFEは50か国・29,144例のICU患者を前向きに調査。ARDSはICU入室の10.4%(人工呼吸患者の約4分の1)と高頻度だが、臨床医がARDSと認識したのは約60%のみ、肺保護換気(低容量)も十分には使われず、院内死亡は全ARDSで約40%、重症で約46%だった。"確立した治療が現場で十分実践されていない"という診断・治療のギャップを世界規模で暴いた記念碑的観察研究。
背景・CQ
低容量換気・腹臥位など、ARDSの予後を改善する治療が確立してきた。しかし実臨床でARDSがどれだけ認識され、エビデンスに基づく治療がどれだけ実践され、死亡率がどうなっているかの現代的な世界像は不明だった。ARDSの疫学・診療実態・転帰を国際規模で明らかにすることを目的とした。
実臨床でARDSはどれだけ認識され、確立した肺保護換気・救援療法がどれだけ実践され、死亡率はどうなっているのか?
研究デザイン(PICO)
冬季4週間にICUへ入室し人工呼吸を受けた患者を含む成人 29,144例(50か国459 ICU)
ARDSの有無とベルリン定義による重症度(軽症/中等症/重症)による層別
比較群を設けない前向き国際コホート研究(横断的観察)
ARDSの頻度・臨床的認識率・換気設定・救援療法の使用・院内死亡
方法:前向き・国際・多施設コホート研究(横断4週間)。ベルリン定義でARDSを判定し、臨床医の認識・換気設定・救援療法・転帰を記録。NCT02010073。介入はなく、実態を記述。
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総論を読む本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。