高出血リスクでは1か月DAPTで完結してよい(虚血は増えず出血が減る)― MASTER DAPT
Valgimigli. 高出血リスクでは1か月DAPTで完結してよい(虚血は増えず出血が減る)― MASTER DAPT(Abbreviated (1-Month) DAPT in High Bleeding Risk (MASTER DAPT)). N Engl J Med 2021;385(18):1643-1655.(DOI: 10.1056/NEJMoa2108749 / PMID: 34449185 / NCT03023020)
高出血リスク(HBR)患者4,579人(全例 生分解ポリマー シロリムスDES=Ultimaster)が、PCI後1か月DAPTを無事完了した後、短縮(直ちに単剤へ)vs 標準(さらに2か月以上=計3か月以上DAPT継続)に無作為化(DAPT中央値34日 vs 193日)。正味有害事象(NACE:死亡・MI・脳卒中・大出血)は7.5% vs 7.7%で非劣性、MACCE(死亡・MI・脳卒中)も非劣性、大/臨床的に重要な出血は6.5% vs 9.4%(HR 0.68)で優越。「HBRでは1か月DAPTで完結してよい(虚血は増えず出血が減る)」を示し、HBRにおける1か月DAPTを標準にした画期的試験。
背景・CQ
HBRはDAPTを短くしたいが、虚血リスクも高い。
HBRで1か月DAPT後に単剤へ切り替えると、虚血を増やさず出血を減らせるか?
研究デザイン(PICO)
高出血リスク(HBR)患者(n=4,579、全例Ultimaster生分解ポリマーSES、経口抗凝固例も含む)。1か月DAPTを無事完了。
短縮DAPT=直ちに単剤抗血小板(SAPT)へ。
標準/延長DAPT=さらに2か月以上継続(計3か月以上)後に単剤。
①NACE(死亡・MI・脳卒中・BARC 3/5大出血)の非劣性、②MACCE(死亡・MI・脳卒中)の非劣性、③大/臨床的に重要な非大出血(BARC 2/3/5)の優越。
方法:無作為化・多施設・非盲検。経口抗凝固(OAC)適応で層別化。1か月のrun-in(イベントなし)後に割付。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。