ESBL菌血症でピペラシリン・タゾバクタムはメロペネムに非劣性を示せず ― MERINO
Harris. ESBL菌血症でピペラシリン・タゾバクタムはメロペネムに非劣性を示せず ― MERINO(Piperacillin-Tazobactam vs Meropenem for ESBL Bacteremia (MERINO)). JAMA 2018;320(10):984-994.(DOI: 10.1001/jama.2018.12163 / NCT02176122)
セフトリアキソン耐性(ESBL想定)の大腸菌・肺炎桿菌の菌血症で、ピペラシリン・タゾバクタム vs メロペネムを比較。30日死亡は12.3% vs 3.7%で、ピペラシリン・タゾバクタムは非劣性マージン(5%)を満たさなかった(実質的に劣る)。ESBL菌血症はin vitro感受性があってもカルバペネムが第一選択で、ピペラシリン・タゾバクタムによる"カルバペネム温存"は信頼できないことを示した。
背景・CQ
ESBL産生菌は第3世代セフェム(セフトリアキソン)に耐性。重症感染ではカルバペネムが標準だが、多用はカルバペネム耐性を誘導する。
in vitroで感受性があれば、ピペラシリン・タゾバクタムはカルバペネム温存の代替になるか?
研究デザイン(PICO)
セフトリアキソン非感受性(ESBL想定)の大腸菌・肺炎桿菌による菌血症で、両薬に感受性のある成人(26施設・9か国、n=391)。
ピペラシリン・タゾバクタム 4.5g 6時間ごと(静注)。
メロペネム 1g 8時間ごと(静注)。
30日全死亡(非劣性マージン5%ポイント)。
方法:多施設・国際・オープンラベル・無作為化・非劣性。初回陽性血培から72時間以内に割付、最低4日(最長14日)投与。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。