プロビジョナル1ステントでルーチンの最終キッシングバルーンは予後を改善しない ― Nordic-Baltic Bifurcation Study III
Niemelä. プロビジョナル1ステントでルーチンの最終キッシングバルーンは予後を改善しない ― Nordic-Baltic Bifurcation Study III(Routine Final Kissing Balloon vs None After Main-Vessel Stenting (Nordic-Baltic Bifurcation Study III)). Circulation 2011;123(1):79-86.(DOI: 10.1161/CIRCULATIONAHA.110.966879 / PMID: 21173348)
冠動脈分岐部病変477人を、主血管(MV)ステント後に最終キッシングバルーン拡張(FKBD)あり(n=238)vs なし(n=239)に無作為化した、FKBDの是非を問う初の大規模RCT。6か月MACE(心臓死・非手技関連のindex病変MI・TLR・ステント血栓)は2.1% vs 2.5%、P=1.00で差なし。FKBD群は手技・透視時間が長く造影剤も増加。8か月造影で側枝再狭窄はFKBDで改善傾向だが、臨床的有益性には結びつかなかった。「プロビジョナル1ステントで、ルーチンのFKBDは予後を改善しない」を示した、分岐部バルーン手技の基礎エビデンス。
背景・CQ
分岐部のプロビジョナル(必要時のみ側枝治療)では、MVステント後の最終キッシングバルーン(FKBD)がjailed側枝の開存確保に有効とされてきたが、ルーチン施行が予後を改善するかは不明だった。
MVステント後、ルーチンのFKBDは臨床アウトカムを改善するか?
研究デザイン(PICO)
冠動脈分岐部病変(n=477、北欧・バルト5か国13施設)。MVステント後(プロビジョナル)。
最終キッシングバルーン拡張(FKBD)あり(n=238)。
FKBDなし(n=239)。
6か月MACE(心臓死・非手技関連index病変MI・TLR・ステント血栓)。副次:8か月造影での再狭窄。
方法:無作為化・多施設・非盲検(NCT登録前の2007–2008年実施)。MVステント成功後にFKBDの有無を割付(側枝血流不良例<5%は除外)。
この続きは、無料登録で読めます。
登録に必要なのは、メールアドレスとパスワードだけです。カードの登録は要りません。
登録すると、この論文の続きを含めて、毎週3本まで、どの論文でも本文が読めます(毎週月曜にリセット)。
- 主な結果
- 臨床への落とし込み
- 結論
- 解釈と限界
- Editor's Note(解釈・使いどころ)
すべて読みたい方は、登録後にプレミアムを14日間¥0で試せます(カード登録が必要)。
本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。