PLATO試験:ACSでチカグレロルはクロピドグレルより優れるのか
― より強力なP2Y12阻害が急性冠症候群の予後を改善するか
Wallentin L, Becker RC, Budaj A, et al. Ticagrelor versus Clopidogrel in Patients with Acute Coronary Syndromes. N Engl J Med. 2009;361(11):1045-1057.(DOI: 10.1056/NEJMoa0904327 / NCT00391872)
急性冠症候群(ACS)で、新しいP2Y12阻害薬チカグレロルが標準のクロピドグレルより心血管死・心筋梗塞・脳卒中の複合を有意に減らしたことを示した大規模試験。全体の大出血は同等(ただしCABG非関連の大出血はやや増加)。「より強力なP2Y12阻害がACSの予後を改善する」を大規模に示した、抗血小板療法の転換点です。
背景:なぜこの試験が必要だったのか
クロピドグレルは効果に個人差があり、より強力で速効性のP2Y12阻害が予後を改善するかが問われました。
ACSで、チカグレロルはクロピドグレルより心血管イベントを減らすか?
研究デザインの読み方(PICO)
ST上昇の有無を問わないACSで入院した患者
チカグレロル(180mg負荷→90mg×2/日)
クロピドグレル(300–600mg負荷→75mg/日)
12か月の血管死・MI・脳卒中(複合)
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