CYP2C19遺伝子ガイドで非保因者をクロピドグレルにすると虚血は同等で出血が減る ― POPular Genetics
Claassens. CYP2C19遺伝子ガイドで非保因者をクロピドグレルにすると虚血は同等で出血が減る ― POPular Genetics(CYP2C19 Genotype-Guided P2Y12 Inhibitor Selection in Primary PCI (POPular Genetics)). N Engl J Med 2019;381(17):1621-1631.(DOI: 10.1056/NEJMoa1907096 / PMID: 31479209 / NCT01761786)
STEMIで一次PCIを受けた2,488人を、CYP2C19遺伝子ガイド(*2/*3機能喪失〔LOF〕保因者→チカグレロ/プラスグレル、非保因者→クロピドグレル)vs 標準(一律チカグレロ/プラスグレル)に無作為化。1年の正味複合(死亡・MI・definiteステント血栓・脳卒中・PLATO大出血)は5.1% vs 5.9%で非劣性、出血(PLATO大/小)は9.8% vs 12.5%(HR 0.78)で優越(主に小出血の低下)。「遺伝子ガイドで非LOF例を安全にクロピドグレルへde-escalationすると、虚血は同等で出血が減る」を示し、CYP2C19遺伝子ガイドのP2Y12選択を確立した。
背景・CQ
クロピドグレルはCYP2C19多型で効果に個人差があり、LOF保因者は血栓リスクが高い。一律にチカグレロ/プラスグレルを使うと出血・コストが増える。
遺伝子で振り分け(保因者だけ強い薬)すれば、虚血を保ちつつ出血を減らせるか?
研究デザイン(PICO)
STEMIで一次PCI(n=2,488、欧州多施設)。
遺伝子ガイド(CYP2C19*2/*3 LOF保因者→チカグレロ/プラスグレル、非保因者→クロピドグレル)(n=1,242)。
標準(一律チカグレロ/プラスグレル)(n=1,246)。
①1年の正味複合(死亡・MI・definiteステント血栓・脳卒中・PLATO大出血)の非劣性、②出血(PLATO大/小)。
方法:無作為化・多施設・非盲検・非劣性(欧州、迅速CYP2C19検査)。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。