下気道感染症のプロカルシトニン誘導抗菌薬療法(ProHOSP)
Schuetz P. 下気道感染症のプロカルシトニン誘導抗菌薬療法(ProHOSP)(Procalcitonin-Based Guidelines vs Standard Guidelines on Antibiotic Use in Lower Respiratory Tract Infections (ProHOSP)). JAMA.(DOI: 10.1001/jama.2009.1297 / PMID: 19738090)
下気道感染症(肺炎・COPD増悪・急性気管支炎)はウイルス性でも抗菌薬が過剰投与されがち。ProHOSPはプロカルシトニン(PCT)値で抗菌薬の開始・中止を判断する戦略を標準診療と比較。有害アウトカムは増えず(15.4% vs 18.9%、非劣性)、抗菌薬曝露は5.7日 vs 8.7日と約35%短縮。バイオマーカーによる抗菌薬適正使用を確立した代表的試験。 ※本試験は2006〜2008年実施の観察期を含むRCTで、論文上ClinicalTrials.gov番号の記載はない。
背景・CQ
下気道感染症(LRTI)は主にウイルス性のことも多いが、細菌性との鑑別や重症度判断の難しさから抗菌薬が不要に処方されがち。先行する小規模試験ではPCT誘導で抗菌薬を減らせたが、より大規模・重症寄りの集団で検証した。
重症寄りの下気道感染症で、プロカルシトニン誘導は安全性を損なわずに抗菌薬曝露を減らせるか?
研究デザイン(PICO)
スイス6施設の救急部を受診した主に重症のLRTI 1,359例(肺炎925・COPD増悪228・急性気管支炎151)
PCT値の事前規定カットオフに基づく抗菌薬の開始・中止(PCT群)
標準ガイドラインに基づく抗菌薬使用(対照群)
主要=30日以内の複合有害アウトカム(死亡・ICU入室・疾患特異的合併症・抗菌薬を要する再感染)の非劣性(境界7.5%)。併せて抗菌薬曝露・副作用
方法:多施設・非劣性・無作為化対照試験(オープン介入)。PCTは各施設で測定し、判断はWebベースのアルゴリズムで支援。2006年10月〜2008年3月に登録。医師のアルゴリズム遵守率は90%超と高かった。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。