DOAC時代の幕開け――心房細動へのダビガトラン(RE-LY)
. DOAC時代の幕開け――心房細動へのダビガトラン(RE-LY)(Dabigatran versus Warfarin in Patients with Atrial Fibrillation (RE-LY)). N Engl J Med 2009;361:1139-1151.(DOI: 10.1056/NEJMoa0905561 / PMID: 19717844 / NCT00262600)
INR採血も食事制限もいらない抗凝固薬――その時代を開いたのがRE-LYです。心房細動18,113例で、ダビガトラン150mgはワルファリンより脳卒中を減らし、大出血は同等。110mgは効果同等で出血はより少ない。"用量の使い分け"の原点を5分で。
背景・CQ
心房細動の脳卒中予防はワルファリンが標準でしたが、頻回のINRモニタリング・食事/薬物相互作用・治療域の狭さが大きな実務的負担でした。直接トロンビン阻害薬ダビガトランは固定用量・モニタ不要を実現できるか――それを検証したのがRE-LYです。
研究デザイン(PICO)
脳卒中リスクを有する心房細動 18,113例
ダビガトラン 110mg または 150mg 1日2回(盲検)
用量調整ワルファリン(非盲検、INR 2.0–3.0)
主要有効性=脳卒中または全身性塞栓症。主要安全性=大出血
方法:無作為化・非劣性デザイン(ダビガトランは盲検、ワルファリンは非盲検のPROBE的設計)。中央値2.0年追跡。追跡完遂率99.9%。
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心房細動の30年 ― 31試験で読む、問いが三度置き換わるまで
「洞調律に戻すべきか」。心房細動の中心にあったこの問いは、2002年に否定された。すると問いは「何で止めるか」から「何で固めるか」へ移り、DOACの4試験がワルファリンを置き換える。次に問いは「足すか」から「どこまで引け…
総論を読む本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。