ロフルミラスト(PDE4阻害薬)は吸入療法でも増悪する重症COPD+慢性気管支炎で重度増悪・入院を減らす ― REACT
Martinez. ロフルミラスト(PDE4阻害薬)は吸入療法でも増悪する重症COPD+慢性気管支炎で重度増悪・入院を減らす ― REACT(Roflumilast Add-On in Severe COPD Uncontrolled by Combination Therapy (REACT)). Lancet 2015;385(9971):857-866.(DOI: 10.1016/S0140-6736(14)62410-7 / PMID: 25684586 / NCT01329029)
ICS/LABA(±チオトロピウム=トリプル)でも増悪を繰り返す重症COPD+慢性気管支炎1,945人に、ロフルミラスト(経口PDE4阻害薬)500µg/日 vs プラセボを上乗せし52週追跡。主要評価の中等度/重度増悪率は負の二項分布解析で14.2%減(P=0.0148)(事前規定Poisson主解析はP=0.0529の境界)。重度増悪(入院を要する)を24.3%減、入院を23.9%減らし、トリプル療法上でも有効、FEV1も改善。副作用は下痢・体重減少・悪心(PDE4のクラス効果)。「吸入療法を尽くしても増悪する重症COPD+慢性気管支炎の表現型で、抗炎症作用の異なるロフルミラストが重度増悪・入院を減らす」を示し、この特定フェノタイプへの上乗せ療法を確立した。
背景・CQ
ICS/LABA(±LAMA)を尽くしても増悪を繰り返す重症COPDがいる。ロフルミラストはPDE4阻害による抗炎症作用で、気管支拡張薬・ICSと作用機序が異なる。
吸入療法で不十分な重症COPD+慢性気管支炎で、ロフルミラスト上乗せは増悪を減らすか?
研究デザイン(PICO)
重症〜最重症COPD+慢性気管支炎、前年に≥2回の増悪、ICS/LABA(±チオトロピウム)使用中(n=1,945)。
ロフルミラスト500µg/日(経口PDE4阻害薬)を上乗せ。
プラセボを上乗せ(いずれもICS/LABA±LAMA継続)。
中等度/重度の増悪率。副次:重度増悪(入院)・FEV1・安全性。
方法:52週・無作為化・二重盲検・プラセボ対照・多施設・国際。背景はICS/LABA固定、LAMA併用可。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。