RENAAL試験:ARBは2型糖尿病性腎症の進行を遅らせるのか
― 血圧低下を超えた腎保護を示した古典的基盤試験(ロサルタン/RAS阻害)
Brenner BM, Cooper ME, de Zeeuw D, et al. Effects of Losartan on Renal and Cardiovascular Outcomes in Patients with Type 2 Diabetes and Nephropathy. N Engl J Med. 2001;345(12):861–869.(DOI: 10.1056/NEJMoa011161 / PMID: 11565518)
ARBロサルタンが、血圧低下を超えて2型糖尿病性腎症の末期腎不全・Cr倍化を遅らせた基盤試験。主要複合(血清Cr倍化・末期腎不全・死亡)を16%減らし、末期腎不全は28%、Cr倍化は25%低減。効果は血圧低下だけでは説明できないものでした。現代CKD治療で“まずRAS阻害薬”の土台を作った一本です。
背景・CQ:なぜこの試験が必要だったのか
1型糖尿病ではRAS阻害(ACE阻害薬)の腎保護が示されていましたが、最も多い2型糖尿病では十分なデータがありませんでした。
2型糖尿病性腎症で、ARBロサルタンは末期腎不全への進行を遅らせるか?
研究デザインの読み方(PICO)
2型糖尿病+腎症(UACR≥300相当の蛋白尿、血清Cr 1.3〜3.0 mg/dL)
ロサルタン 50〜100mg/日 +従来の降圧薬(Ca拮抗薬・利尿薬等、RAS系は除く)
プラセボ +従来の降圧薬
複合(血清Cr倍化・末期腎不全・死亡)
患者背景
- 1513例、28か国250施設。平均観察期間3.4年。RAS阻害薬を使っていない集団への“上乗せ”を検証。
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総論を読む本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。