ダプトマイシンは黄色ブドウ球菌菌血症・右心系心内膜炎で標準治療に非劣性 ― Fowler 2006
Fowler. ダプトマイシンは黄色ブドウ球菌菌血症・右心系心内膜炎で標準治療に非劣性 ― Fowler 2006(Daptomycin vs Standard Therapy for S. aureus Bacteremia (Fowler)). N Engl J Med 2006;355(7):653-665.(DOI: 10.1056/NEJMoa053783 / PMID: 16914701 / NCT00093067)
黄色ブドウ球菌菌血症(±心内膜炎)で、ダプトマイシン6mg/kg vs 標準治療(抗ブ菌ペニシリンまたはバンコマイシン+初期低用量ゲンタマイシン)を比較。42日時点の治療成功は44.2% vs 41.7%でダプトマイシンが非劣性。腎障害はダプトマイシンで少ない(11.0% vs 26.3%)。MRSAを含め、バンコマイシンに代わる有力な選択肢を確立。
背景・CQ
黄色ブドウ球菌菌血症(SAB)は死亡・合併症が多く、標準のバンコマイシン/抗ブ菌ペニシリンには毒性や効果の限界がある。代替薬が必要だった。
ダプトマイシンはSAB・心内膜炎で標準治療に非劣性か?
研究デザイン(PICO)
黄色ブドウ球菌菌血症(心内膜炎の有無を問わず)の成人(n=246)。肺炎・既知の骨髄炎・複数菌・CrCl<30は除外。
ダプトマイシン 6mg/kg×1/日(静注)(124例)。
標準治療=抗ブドウ球菌ペニシリンまたはバンコマイシン+初期4日間の低用量ゲンタマイシン(122例)。
治療終了42日後の治療成功(非劣性評価)。
方法:無作為化・非盲検・多施設・第3相(判定は盲検下の判定委員会)。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。