虚血性心筋症(EF≤35%)でCABG+薬物は10年で全死亡を減らす(5年では有意差なし)― STICH/STICHES
Velazquez. 虚血性心筋症(EF≤35%)でCABG+薬物は10年で全死亡を減らす(5年では有意差なし)― STICH/STICHES(CABG plus Medical Therapy in Ischemic Cardiomyopathy (STICH/STICHES)). N Engl J Med 2016;374(16):1511-1520.(DOI: 10.1056/NEJMoa1602001 / PMID: 27040723 / NCT00023595)
虚血性心筋症(LVEF≤35%)+CABG適応の1,212人で、CABG+至適薬物治療(OMT)vs OMT単独を比較。5年(2011)は主要評価の全死亡に有意差なしだったが、10年(STICHES, 2016)で全死亡 58.9% vs 66.1%、HR 0.84(P=0.02)とCABGが優位に。手術の早期リスクを長期の生存利益が上回る。低心機能の冠動脈疾患でCABGが予後を改善することを示した試験で、心筋viabilityは効果を予測しなかった。
背景・CQ
低心機能(虚血性心筋症)は予後不良だが、CABGの周術期リスクも高く、薬物治療に上乗せする価値が不明だった。
LVEF≤35%の冠動脈疾患で、CABGをOMTに足すと生存が改善するか?
研究デザイン(PICO)
LVEF≤35%でCABG適応の冠動脈疾患(n=1,212、22か国99施設)。約75%が多枝病変・既往MI、狭心症は軽微なことが多い。
CABG+OMT(610例)。
OMT単独(602例)。
全死亡(5年→延長して10年)。
方法:無作為化・非盲検・多施設・国際。NIH資金。5年(STICH, 2011)→10年延長(STICHES, 2016)。追跡中央値約9.8年。
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総論を読む本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。