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会員限定腎臓内科(進行CKD・RAS阻害薬)RCT・多施設・非盲検(オープンラベル)N Engl J Med 2022読了 約6分

STOP-ACEi試験:進行CKDでRAS阻害薬をやめても、腎機能は良くならない
― 「eGFRが下がったら切る」という慣習に再考を迫った試験(進行CKDのACE阻害薬/ARB中止 vs 継続)

Bhandari S, Mehta S, Khwaja A, et al; STOP ACEi Trial Investigators. Renin–Angiotensin System Inhibition in Advanced Chronic Kidney Disease. N Engl J Med. 2022;387(22):2021–2032.(DOI: 10.1056/NEJMoa2210639 / PMID: 36326117 / ISRCTN: 62869767)

進行CKD(eGFR<30)でRAS阻害薬(ACE阻害薬/ARB)を中止しても、3年後のeGFRは継続群と差がなかった。中止しても腎機能・QOL・運動耐容能は改善せず、むしろ腎不全/心血管へのやや不利な傾向。「eGFRが下がったらRAS阻害薬を切る」という慣習に再考を迫った一本です。

Background

背景:なぜこの試験が必要だったのか

進行CKDでRAS阻害薬を続けると高カリウム血症やCr上昇が起き、しばしば中止されます。観察研究では「中止でeGFRが上がる」との報告もあり、進行例で切るべきか続けるべきかが日常的な疑問でした。

クリニカルクエスチョン

進行・進行性CKDで、RAS阻害薬を中止すると腎機能は改善・安定するか?

Design (PICO)

研究デザインの読み方(PICO)

P
Population ・ 患者

ステージ4〜5 CKD(eGFR<30)、ACE阻害薬/ARB/両方を6か月以上使用、進行性(eGFR低下>2 mL/分/年×2年)

「進行している進行CKD」に絞った集団

I
Intervention ・ 介入

RAS阻害薬を中止

反射的に切る慣習を検証する側

vs
C
Comparison ・ 対照

RAS阻害薬を継続

そのまま続ける標準的対応

O
Outcome ・ 評価項目

3年後のeGFR(MDRD、腎代替療法開始で打ち切り)

主要評価はeGFR(サロゲート)

患者背景(要点):411例(継続205・中止206)、英国39施設、オープンラベル。男性68%・白人85%、糖尿病37%。

読みの一言

「進行性に低下しているeGFR<30」の集団。まさに臨床現場で「もう切ろうか」と迷う患者像です。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。