ACSで3か月DAPT後にチカグレロ単剤にすると正味イベントが減る(出血主導)― TICO
Kim. ACSで3か月DAPT後にチカグレロ単剤にすると正味イベントが減る(出血主導)― TICO(Ticagrelor Monotherapy After 3-Month DAPT in ACS (TICO)). JAMA 2020;323(23):2407-2416.(DOI: 10.1001/jama.2020.7580 / PMID: 32543684 / NCT02494895)
急性冠症候群(ACS)患者3,056人(全例 新世代シロリムスDES=Orsiro)を、チカグレロ単剤(3か月DAPT後)vs チカグレロベース12か月DAPTに無作為化。1年の正味複合(TIMI大出血+MACCE)は3.9% vs 5.9%(HR 0.66)で有意に減少(約34%減、主に出血低下)。MACCE単独は2.3% vs 3.4%(HR 0.69、P=0.09で有意差なし)。3〜12か月のNACEはHR 0.41と差が大きい。「ACSで3か月DAPT後にチカグレロ単剤にすると、正味イベント(主に出血)が減り虚血は増えない」を示した、ACSにおけるチカグレロ単剤戦略の代表的RCT。
背景・CQ
ACSの標準は12か月DAPTだが出血が問題。チカグレロ単剤(アスピリンより強く、チカグレロ+アスピリンより弱い)への早期切り替えが、ACSで虚血と出血のバランスを最適化するかが問われた。
ACSで、3か月DAPT後のチカグレロ単剤は12か月DAPTに比べ正味イベントを減らすか?
研究デザイン(PICO)
ACSでDES留置(n=3,056、全例Orsiro、韓国38施設)。
3か月DAPT→チカグレロ単剤(90mg×2/日)(n=1,527)。
チカグレロベース12か月DAPT(n=1,529)。
1年の正味複合(TIMI大出血+MACCE)。
方法:無作為化・多施設・非盲検(韓国)。3か月でアスピリンを中止しチカグレロ単剤へ。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。