最大規模でもルーチン血栓吸引は無益、しかも脳卒中が増える ― TOTAL
Jolly. 最大規模でもルーチン血栓吸引は無益、しかも脳卒中が増える ― TOTAL(Routine Manual Thrombectomy vs PCI Alone in STEMI (TOTAL)). N Engl J Med 2015;372(15):1389-1398.(DOI: 10.1056/NEJMoa1415098 / PMID: 25853743 / NCT01149044)
STEMIでprimary PCIを受ける10,732人(最大規模)を、ルーチン用手的血栓吸引+PCI vs PCI単独に無作為化(20か国87施設)。180日の主要複合(CV死・再MI・心原性ショック・NYHA IV心不全)は6.9% vs 7.0%(HR 0.99、95%CI 0.85–1.15、P=0.86)で差なし。しかも脳卒中が増加(1年で1.2% vs 0.7%、HR 1.66、95%CI 1.10–2.51、P=0.015)。「ルーチンの血栓吸引は無益で、しかも脳卒中を増やしうる」を示し、TASTEと併せてガイドラインからの格下げ・非推奨を決定づけた。大量血栓のbailoutは許容されるが、ルーチン使用は推奨されない。
背景・CQ
TASTEはルーチン血栓吸引の無益を示したが、臨床アウトカムで十分な検出力を持つ試験が求められた。
最大規模のRCTで、ルーチン血栓吸引はPCI単独より臨床アウトカムを改善するか? 安全か?
研究デザイン(PICO)
STEMIでprimary PCI(n=10,732、発症12時間以内、20か国)。
ルーチン用手的血栓吸引(Exportカテーテル)+PCI(n=5,372)。
PCI単独(bailout吸引は許容)(n=5,360)。
180日のCV死・再MI・心原性ショック・NYHA IV心不全の複合。安全性:30日脳卒中。
方法:医師主導・前向き・多施設・国際・非盲検・無作為化(1:1)。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。