Paper Cruxy
原著を開く
会員限定敗血症(昇圧薬)無作為化・二重盲検・多施設N Engl J Med 2008読了 約4分

敗血症性ショックのバソプレシン ― 全体の死亡は変えず、ノルアドの補助に

Russell(VASST Investigators). 敗血症性ショックのバソプレシン ― 全体の死亡は変えず、ノルアドの補助に(VASST). N Engl J Med 2008;358(9):877-887.(DOI: 10.1056/NEJMoa067373 / PMID: 18305265)

敗血症性ショックで、低用量バソプレシン(0.01-0.03 U/min)vs ノルアドレナリンを比較・n=778。28日死亡は35.4% vs 39.3%(RR 0.90・P=0.26)で全体差なし。事前規定の軽症ショック層(ノルアド<15µg/min)では90日死亡が低い傾向(35.8% vs 46.1%・RR 0.78・P=0.04)。重篤有害事象は同等=ノルアド第一、バソプレシンは補助。

Background

背景・CQ

敗血症性ショックは血管麻痺が主体で、ノルアドレナリンが第一選択。難治例にバソプレシンが補助で使われるが、死亡への効果は不明だった。

クリニカルクエスチョン

バソプレシンはノルアドより死亡を減らすか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

5µg/min以上のノルアドを6時間以上要する敗血症性ショック(n=778)。

I
Intervention ・ 介入

低用量バソプレシン 0.01-0.03 U/min。

vs
C
Comparison ・ 対照

ノルアドレナリン 5-15µg/min(いずれも標準治療に追加、目標MAP 65-75)。

O
Outcome ・ 評価項目

28日全死亡。

方法:無作為化・二重盲検・多施設。重症度で層別。

この続きは、無料登録で読めます。

登録に必要なのは、メールアドレスとパスワードだけです。カードの登録は要りません。
登録すると、この論文の続きを含めて、毎週3本まで、どの論文でも本文が読めます(毎週月曜にリセット)。

登録すると読める、この先の章
  1. 主な結果
  2. 臨床への落とし込み
  3. 結論
  4. 解釈と限界
  5. Editor's Note(解釈・使いどころ)

すべて読みたい方は、登録後にプレミアムを14日間¥0で試せます(カード登録が必要)。

Column

敗血症の輸液は、足すのか引くのか ― 22試験で引く、量・種類・やめどきの線

2011年、アフリカの小児3141例で、20 mL/kg のボーラスを入れた群のほうが多く死んだ。48時間死亡 10.6% / 10.5% 対 7.3%。世界中の蘇生ガイドラインが書いていた常識が、逆向きに壊れた瞬間であ…

総論を読む
この論文を含む22本を束ねた解説(プレミアム)/本記事の位置づけ:第六幕・輸液の次に何を足すか

最後まで読める3本も。

どの論文も、冒頭の2章はこのまま読めます。登録なしで最後まで読める解説も3本あります。

無料で読める3本を見る

本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。