高齢の血管拡張性低血圧患者への昇圧薬曝露削減(65 trial)
Lamontagne F. 高齢の血管拡張性低血圧患者への昇圧薬曝露削減(65 trial)(Effect of Reduced Exposure to Vasopressors on 90-Day Mortality in Older Critically Ill Patients With Vasodilatory Hypotension (65 trial)). JAMA.(DOI: 10.1001/jama.2020.0930 / PMID: 32049269)
高齢者に昇圧薬で高い血圧を維持することは害かもしれない。65 trialは65歳以上・血管拡張性低血圧の2598例を、許容的低血圧(MAP 60-65目標)vs 通常ケアに無作為化。90日死亡は41.0% vs 43.8%——事前規定の未調整解析では有意差なし(調整解析では低い傾向)。許容的低血圧は昇圧薬曝露を減らし、明らかな害はなかった。"高齢者では血圧を下げて許してよい"という抑制的な循環管理を支持した一本。
背景・CQ
昇圧薬は低血圧による臓器障害を防ぐが、過剰な血管収縮という害もありうる。特に高齢者では有害かもしれない。65歳以上の血管拡張性低血圧で、許容的低血圧(MAP 60-65目標で昇圧薬を減らす)が通常ケアより死亡に影響するかを検証した。
高齢の血管拡張性低血圧で、許容的低血圧(昇圧薬を減らす)は安全か?
研究デザイン(PICO)
65歳以上で血管拡張性低血圧に対し昇圧薬を使用中の重症成人 2598例(英国65 ICU)
許容的低血圧(MAP目標60–65mmHgに昇圧薬を絞る)1291例
通常ケア 1307例
主要=90日全死亡。副次=昇圧薬曝露・臓器補助・認知/QOL
方法:多施設・無作為化・非盲検(目標値は隠せない)試験。英国NIHR資金(公的)。試験登録はISRCTN(ClinicalTrials.gov番号なし)。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。