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Column

コラム

1本の試験ではなく、複数の試験を束ねて「そのテーマをどう考えるか」をまとめた総論です。参照した診療ガイドラインを各ページに明示しています。本文はプレミアム会員限定です。無料期間中に読めるものと、ご契約の開始後に読めるものがあります。

モニタに映る心房細動の心電図波形。基線が細かく揺れ、RR間隔が不規則に並んでいる
心房細動・循環器内科ご契約後に読める

心房細動の30年 ― 31試験で読む、問いが三度置き換わるまで

「洞調律に戻すべきか」。心房細動の中心にあったこの問いは、2002年に否定された。すると問いは「何で止めるか」から「何で固めるか」へ移り、DOACの4試験がワルファリンを置き換える。次に問いは「足すか」から「どこまで引けるか」へ移り、三剤併用が消えていく。

根拠 37 参照ガイドライン 8 約35分
明るい外来診察室。デスクに心電図の記録紙と採血結果の束が並び、窓から光が入っている
心腎代謝・循環器内科ご契約後に読める

「足す」ことの作法 ― 16試験で読む、心・腎・代謝が1つの土俵になるまで

効いている薬があるなら、もっと効かせればいい。この発想は2013年、VA NEPHRON-Dによって明確に否定された。以後、上乗せの発想は「同じ経路を強く」から「別の経路をもう1本」へ切り替わる。

根拠 16 参照ガイドライン 7 約27分
ICUの点滴スタンドに下がった輸液バッグと輸液ポンプ
輸液・蘇生・集中治療科ご契約後に読める

敗血症の輸液は、足すのか引くのか ― 22試験で引く、量・種類・やめどきの線

2011年、アフリカの小児3141例で、20 mL/kg のボーラスを入れた群のほうが多く死んだ。48時間死亡 10.6% / 10.5% 対 7.3%。世界中の蘇生ガイドラインが書いていた常識が、逆向きに壊れた瞬間である。その前の10年、輸液は「足りないから足す」ものだった。

根拠 22 参照ガイドライン 6 約32分
ICUの人工呼吸器。画面に換気の波形が表示され、蛇管が前景を横切っている
人工呼吸・ARDS・集中治療科ご契約後に読める

ARDSの肺を、開くのか小さく使うのか ― 12試験が17年かけて出した答え

虚脱した肺胞を開いて使える肺を広げる。理屈は美しく、生理学的にも支持されていた。しかし高PEEPもリクルートメントも高頻度振動換気も、死亡を減らせなかった。ARTとOSCILLATEに至っては増やした。

根拠 17 参照ガイドライン 3 約20分
夜のICUベッドサイド。輸液ポンプの表示灯とモニタが暗がりに光っている
血糖管理・代謝内分泌無料期間中も読める

「厳格な血糖管理」の興亡 ― 13試験で読む、問いが置き換わるまで

血糖を正常に近づければ患者はよくなる。この直感は外来でもICUでも一度は支持され、2008〜2009年に両方で否定された。そして2015年以降、問いそのものが「どこまで下げるか」から「何で下げるか」へ置き換わる。

根拠 14 参照ガイドライン 3 約18分
血管撮影室。C-armと術野、壁一面のモニタに血管造影像と圧波形が映っている
虚血性心疾患・血行再建・循環器内科ご契約後に読める

安定冠動脈疾患に、血行再建は要るのか ― 23試験で引く、効く場面と効かない場面の線

COURAGEが予後の利益を否定し、FFRによる病変選択が一度は救済し、ORBITAが症状すら疑い、ISCHEMIAが決着をつけた。しかし試験が否定したのは「安定冠動脈疾患における、予後を目的としたルーチンの血行再建」に限られる。左主幹部、複雑多枝、急性冠症候群、そして低心機能へのCABG。

根拠 23 参照ガイドライン 1 約25分

本ページは医学情報の学習を目的とした解説であり、個別の診療判断を代替するものではありません。診療にあたっては最新の国内診療ガイドラインをご確認ください。