在胎32〜35週児の出生時蘇生は酸素30%か空気か(AIROPLANE)
Peart SR. 在胎32〜35週児の出生時蘇生は酸素30%か空気か(AIROPLANE)(Oxygen vs Air at Birth for Moderate- to Late-Preterm Infants (AIROPLANE)). JAMA 2026.(DOI: 10.1001/jama.2026.14201 / PMID: 42714881 / ACTRN12621001267842)
在胎32〜35週で生まれた児の分娩室蘇生を、何%の酸素で始めるのが最適かは決まっていなかった。AIROPLANE はオーストラリアの産科病院26施設で行われたクラスターランダム化クロスオーバー試験で、施設ごとに「最初の3分間はFio2 0.30」か「Fio2 0.21」かを割り付け、募集期間の半分を過ぎた時点で入れ替えた。対象は在胎32〜35週で出生し、重大な先天異常が知られておらず、生後3分以内に呼吸補助を開始した児1,818例(平均在胎34.1週、平均出生体重2,165g、女児44.7%)。主要評価項目の「分娩室退室時に呼吸補助を継続している割合」は、Fio2 0.30群で964例中700例(72.6%)、Fio2 0.21群で854例中626例(73.3%)、リスク差 −0.83(95%CI −4.33〜2.67)で差がなかった。一方、12ある副次評価項目のうち2つでは0.30群が良好で、分娩室でより高度な補助を要した児が少なく(比例オッズ比 0.70、95%CI 0.52–0.95)、分娩室を出た後に気管挿管人工換気を受けた児も少なかった(6.4% vs 9.3%、リスク比 0.69、95%CI 0.47–0.91)。
背景・CQ
在胎32〜35週で出生した新生児の分娩室蘇生において、最適な初期吸入酸素濃度(Fio2)は分かっていない。高すぎれば酸化ストレスが懸念され、低すぎれば低酸素が続く可能性がある。この在胎週数帯は数が多いにもかかわらず、対照を置いた検証が乏しかった。
在胎32〜35週で出生した児の蘇生をFio2 0.30で開始する場合と0.21で開始する場合とで、転帰は異なるか?
研究デザイン(PICO)
オーストラリアの参加26施設で在胎32〜35週に出生し、重大な先天異常が知られておらず、生後3分以内に呼吸補助が開始された新生児 1,818例(平均在胎34.1週、平均出生体重2,165g、女児44.7%)
分娩室での呼吸補助開始から最初の3分間、初期Fio2 0.30(964例)
分娩室での呼吸補助開始から最初の3分間、初期Fio2 0.21(854例)
主要=分娩室を退室する時点で呼吸補助を継続していること。副次12項目=分娩室での処置および退院までの呼吸補助
方法:クラスターランダム化・クロスオーバー・非盲検・多施設。オーストラリアの産科病院26施設(三次・非三次、都市部・地域、公立・私立を含む)で実施し、インフォームドコンセントの適用免除のもとで行われた。施設単位で初期Fio2 0.30か0.21かに無作為割り付けし、各施設は募集期間の半分を過ぎた時点でもう一方のFio2へクロスオーバーした。登録は2022年12月から2025年9月まで、最終追跡は2026年3月、統計解析は2025年10月29日に行われた。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。