重症AKIで"さらに待つ"戦略はRRTフリー日数を増やさず、60日死亡を増やしうる ― AKIKI2
Gaudry. 重症AKIで"さらに待つ"戦略はRRTフリー日数を増やさず、60日死亡を増やしうる ― AKIKI2(Delayed vs More-Delayed RRT Initiation (AKIKI2)). Lancet 2021;397(10281):1293-1300.(DOI: 10.1016/S0140-6736(21)00350-0 / PMID: 33812488 / NCT03396757)
重症AKI(KDIGO 3)278人を、待機(delayed)vs さらに待機(more-delayed)のRRT開始に無作為化。主要評価の28日までのRRTフリー日数は12 vs 10日(p=0.93)で差なし="もっと待っても"RRTフリー日数は増えなかった。さらに多変量解析で60日死亡はより待機群で高かった(HR 1.65、p=0.018)。「待たないことの利益はないが、待ちすぎは害になりうる」ことを示し、開始時期論争に"下限"を引いた試験。
背景・CQ
AKIKI/IDEAL-ICU/STARRT-AKIで"早期/前倒しの上乗せなし"が示され、待機が標準に。
どこまで待ってよいのか?さらに待てばRRTを回避でき有益か?
研究デザイン(PICO)
重症AKI(KDIGO 3)で待機戦略下の患者(n=278、フランス)。
絶対適応(重度高K血症・代謝性アシドーシス・肺水腫)またはBUN 140mg/dLに達するまでRRTをさらに延期。
乏尿/無尿>72時間 またはBUN>112mg/dLで開始(=AKIKIの待機基準)。
28日までのRRTフリー日数(生存かつRRT非実施の日数)。
方法:無作為化・非盲検・多施設・第3相(フランス)。観察期+無作為化の2段階デザイン。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。