高リスク高血圧への降圧薬比較(ALLHAT)
The ALLHAT Officers and Coordinators. 高リスク高血圧への降圧薬比較(ALLHAT)(Antihypertensive and Lipid-Lowering Treatment to Prevent Heart Attack Trial (ALLHAT)). JAMA.(DOI: 10.1001/jama.288.23.2981 / PMID: 12479763 / NCT00000542)
高血圧の治療薬は多いが、どれから始めるべきか——ALLHATは33,357例の高リスク高血圧を、サイアザイド系利尿薬(クロルタリドン)vs Ca拮抗薬(アムロジピン)vs ACE阻害薬(リシノプリル)に無作為化。主要エンドポイント(冠動脈死/心筋梗塞)に差はなかったが、クロルタリドンは心不全(アムロジピン比・リシノプリル比)や脳卒中・複合CVD(リシノプリル比)で優れた。新しく高価な薬が古く安価な利尿薬を上回れず、"降圧の第一選択はサイアザイド系利尿薬"を確立した大規模比較試験(α遮断薬ドキサゾシン群は心不全増で早期中止)。
背景・CQ
高血圧の降圧薬には利尿薬・Ca拮抗薬・ACE阻害薬・β遮断薬・α遮断薬など多クラスがある。降圧効果は同等でも、心血管イベント予防に差があるのか、どのクラスを第一選択とすべきかは、大規模な直接比較で確立していなかった(新しい薬ほど高価だが、本当に優れるのか)。高リスク高血圧で、初期治療薬による心血管イベントの差を検証した。
高リスク高血圧の初期治療において、サイアザイド系利尿薬・Ca拮抗薬・ACE阻害薬のいずれから始めるかで心血管イベントに差はあるか?
研究デザイン(PICO)
- P:55歳以上、高血圧+少なくとも1つのCHD危険因子を持つ成人 33,357例(35%が黒人、平均67歳)
- I/C:初期治療=サイアザイド系利尿薬クロルタリドン/Ca拮抗薬アムロジピン/ACE阻害薬リシノプリル(別にα遮断薬ドキサゾシン群)。目標BP<140/90(必要に応じ他剤追加)
- O:主要=致死的冠動脈疾患(CHD)または非致死的心筋梗塞
方法:多施設・無作為化・二重盲検・実薬対照試験(米国・カナダ)。平均追跡4.9年。NIH(NHLBI)資金。NCT00000542。ドキサゾシン群は心不全増加のため2000年に早期中止。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。