高血圧患者へのアトルバスタチン一次予防(ASCOT-LLA)
Sever PS. 高血圧患者へのアトルバスタチン一次予防(ASCOT-LLA)(Prevention of Coronary and Stroke Events with Atorvastatin in Hypertensive Patients (ASCOT-LLA)). Lancet.(DOI: 10.1016/S0140-6736(03)12948-0 / PMID: 12686036)
高血圧患者は心血管リスクが高いが、コレステロールが特に高くない人へのスタチンの意義は不明だった。ASCOT-LLAは10,305例の高血圧+3つ以上の危険因子を持ち総コレステロールが高くない(≤6.5 mmol/L)患者を、アトルバスタチン10mg vs プラセボに無作為化。非致死的心筋梗塞/冠動脈死を36%(HR0.64)、脳卒中を27%減らし、有効性が明白なため予定の5年より早く(3.3年で)中止された。"高血圧+高リスクなら、コレステロールが高くなくてもスタチン"という高血圧診療の実践を確立した試験。
背景・CQ
高血圧患者は心血管リスクが高いが、そのリスクは降圧だけでは十分に下がらない(残余リスク)。多くの高血圧患者はコレステロールが特別に高いわけではなく、こうした"非脂質異常"の高血圧患者にスタチンを追加する意義は不明だった。高血圧+複数の危険因子を持ち、総コレステロールが高くない患者で、アトルバスタチンが心血管イベントを減らすかを検証した。
高血圧+高リスクで総コレステロールが高くない患者に、アトルバスタチンは心血管イベントを減らすか?
研究デザイン(PICO)
40〜79歳、高血圧+3つ以上の心血管危険因子を持ち、非空腹時総コレステロール≤6.5 mmol/Lの患者 10,305例(降圧試験ASCOT-BPLAの参加者の脂質低下アーム)
アトルバスタチン10 mg/日
プラセボ(両群とも降圧治療)
主要=非致死的心筋梗塞+致死的冠動脈疾患
方法:多施設・国際・無作為化・二重盲検・プラセボ対照試験(要因デザインの脂質低下アーム)。予定5年だが有効性が明白で3.3年で早期中止。試験登録ISRCTN48489393(NCT形式でない)。
この続きは、無料登録で読めます。
登録に必要なのは、メールアドレスとパスワードだけです。カードの登録は要りません。
登録すると、この論文の続きを含めて、毎週3本まで、どの論文でも本文が読めます(毎週月曜にリセット)。
- 主な結果
- 臨床への落とし込み
- 結論
- 解釈と限界
すべて読みたい方は、登録後にプレミアムを14日間¥0で試せます(カード登録が必要)。
本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。