菌血症への抗菌薬7日 vs 14日(BALANCE)
BALANCE Investigators. 菌血症への抗菌薬7日 vs 14日(BALANCE)(Antibiotic Treatment for 7 versus 14 Days in Patients with Bloodstream Infections (BALANCE)). N Engl J Med.(DOI: 10.1056/NEJMoa2404991 / PMID: 39565030 / NCT03005145)
菌血症(血流感染)は伝統的に14日間の抗菌薬で治療されてきたが、その根拠は乏しかった。BALANCEは3608例の入院菌血症(55%がICU)を、抗菌薬7日 vs 14日に無作為化。90日死亡は7日14.5% vs 14日16.1%で非劣性(点推定はむしろ7日が良好)。感染源は尿路・腹部・肺など様々で、重症例も含む幅広い集団で"7日で十分"を示した。抗菌薬適正使用(耐性・副作用・コスト低減)を支える重要な試験。ただし黄色ブドウ球菌菌血症・持続する感染巣・高度免疫抑制は除外され、これらには当てはまらない。
背景・CQ
菌血症(血流感染)は重大な感染症で、伝統的に14日間の抗菌薬治療が標準とされてきたが、この期間に明確な根拠はなかった(慣習的なもの)。抗菌薬の投与期間を短縮できれば、耐性菌の出現・副作用(Clostridioides difficile感染等)・コストを減らせる。入院した菌血症患者で、7日の抗菌薬治療が14日に非劣性かを検証した。
入院した菌血症患者において、抗菌薬7日は14日に90日死亡で非劣性か?
研究デザイン(PICO)
入院(一般病棟・ICU)した菌血症の成人 3608例(55%がICU。感染源は尿路42%・腹部19%・肺13%・血管カテーテル6%・皮膚軟部組織5%等。市中発症75%)
抗菌薬治療7日
抗菌薬治療14日(抗菌薬の選択・用量・経路は担当医の裁量)
主要=90日全死亡(非劣性マージン4%ポイント)
方法:多施設・国際・非盲検・無作為化・非劣性試験(74病院・7か国、2014年10月〜2023年6月)。NCT03005145。除外:高度免疫抑制・長期治療を要する感染巣・汚染菌の可能性のある単一培養・黄色ブドウ球菌菌血症。
この続きは、無料登録で読めます。
登録に必要なのは、メールアドレスとパスワードだけです。カードの登録は要りません。
登録すると、この論文の続きを含めて、毎週3本まで、どの論文でも本文が読めます(毎週月曜にリセット)。
- 主な結果
- 臨床への落とし込み
- 結論
- 解釈と限界
すべて読みたい方は、登録後にプレミアムを14日間¥0で試せます(カード登録が必要)。
本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。