生体適合性PD液は残腎機能low下スロープを変えないが、無尿到達を遅らせる ― balANZ
Johnson. 生体適合性PD液は残腎機能low下スロープを変えないが、無尿到達を遅らせる ― balANZ(Biocompatible vs Standard PD Fluid and Residual Renal Function (balANZ)). J Am Soc Nephrol 2012;23(6):1097-1107.(DOI: 10.1681/ASN.2011121201 / PMID: 22440906)
新規PD患者185人(残腎機能あり)を、生体適合性(中性pH・低GDP)PD液 vs 従来液に無作為化し2年追跡。主要評価の残腎機能(RRF)low下スロープに有意差はなかったが、無尿に至るまでの時間は生体適合性液で有意に延長し、尿量がよく保たれた。注液時痛も軽減。「残腎機能の"傾き"は変えないが、尿量・無尿到達という臨床的に重要な側面で生体適合性液が有利」という、PD液選択のエビデンスを提供した代表的RCT。
背景・CQ
従来のPD液は酸性pHでグルコース分解産物(GDP)を含み、腹膜・残腎機能に有害との懸念があった。残腎機能の温存は予後に直結する(CANUSA再解析)。
中性pH・低GDPの生体適合性PD液は、残腎機能をより良く保つか?
研究デザイン(PICO)
新規PD患者(CAPDまたはAPD)、残腎GFR≥5mL/min/1.73m²・尿量≥400mL/日(n=185、豪・NZ等)。
生体適合性PD液(中性pH・低GDP、Balance®)。
従来PD液(Stay.safe®)。
残腎機能(RRF)low下のスロープ(2年)。副次:無尿到達までの時間、尿量、腹膜輸送、UF、腹膜炎、技術/患者生存など。
方法:無作為化・多施設・第3相(医師主導、ANZCTR: ACTRN12606000044527)。2年間、0/3/6/9/12/18/24か月に尿クリアランスを測定。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。