既治療CLLへのピルトブルチニブ+ベネトクラクス+リツキシマブの固定期間治療(BRUIN CLL-322)
Davids MS. 既治療CLLへのピルトブルチニブ+ベネトクラクス+リツキシマブの固定期間治療(BRUIN CLL-322)(Fixed-Duration Pirtobrutinib plus Venetoclax-Rituximab in Previously Treated CLL (BRUIN CLL-322)). Lancet 2026.(DOI: 10.1016/S0140-6736(26)01204-3 / PMID: 42425121 / NCT04965493)
共有結合型BTK阻害薬のあとの固定期間治療として定着しているベネトクラクス+リツキシマブ(VR)に、非共有結合型BTK阻害薬ピルトブルチニブを上乗せした固定期間レジメン(PVR)を比較した第3相。22か国152施設、639例を1:1に割り付け、追跡中央値27.3か月で独立評価委員会判定の無増悪生存は HR 0.547(95%CI 0.400–0.748)、p=0.0001。24か月無増悪生存率は87%対72%で、中央値はPVR群未到達、VR群39.7か月だった。80%が共有結合型BTK阻害薬の使用歴を持ち、その71%は病勢進行で中止していた集団である。Grade3以上の有害事象は79%対73%とほぼ同等で、Grade3以上の腫瘍崩壊症候群はむしろPVR群で少なかった(1%対4%)。
背景・CQ
共有結合型BTK阻害薬による治療のあと、ベネトクラクス+リツキシマブ(VR)が固定期間治療の標準となっている。一方、非共有結合型BTK阻害薬であるピルトブルチニブは、共有結合型BTK阻害薬のあとに継続投与する薬として承認されてきた。この2つを組み合わせ、「終わりのある治療」として使ったらどうなるかは検証されていなかった。
既治療のCLLで、VRにピルトブルチニブを上乗せした固定期間治療は、VR単独より無増悪生存を延ばすか?
研究デザイン(PICO)
18歳以上、1ライン以上の前治療歴があるCLL/SLL 639例。非共有結合型BTK阻害薬・ベネトクラクス・他のBCL2阻害薬の使用歴がある患者は除外
ピルトブルチニブ+ベネトクラクス+リツキシマブ(PVR、321例)。ベネトクラクス25サイクル、リツキシマブ6サイクル、ピルトブルチニブ28サイクル。ベネトクラクス開始前に3サイクルのピルトブルチニブ+リツキシマブ導入あり
ベネトクラクス+リツキシマブ(VR、318例)。ベネトクラクス25サイクル、リツキシマブ6サイクル
主要=ITT集団での無増悪生存(盲検下の独立評価委員会がiwCLL 2018基準で判定)。安全性=治療関連有害事象、腫瘍崩壊症候群、心房細動
方法:RCT・第3相・国際多施設・非盲検・並行群間。22か国152施設(市中病院と大学病院の両方)で実施。2021年10月13日から2024年10月28日までに784例をスクリーニングし、639例を1:1に割り付けた。割り付けは対話式のウェブ登録システムを用い、del(17p)の有無と共有結合型BTK阻害薬の使用歴で層別化。本報告は事前規定された中間解析であり、データカットオフは2026年2月2日。安全性解析は1回以上の投与を受けた全例。試験は登録済みで、進行中だが新規登録は終了している。資金は Eli Lilly and Company。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。