2型糖尿病へのアトルバスタチン一次予防(CARDS)
Colhoun HM. 2型糖尿病へのアトルバスタチン一次予防(CARDS)(Primary Prevention of Cardiovascular Disease with Atorvastatin in Type 2 Diabetes (CARDS)). Lancet.(DOI: 10.1016/S0140-6736(04)16895-5 / PMID: 15325833)
2型糖尿病は心血管疾患の高リスクだが、LDLが特に高くない糖尿病患者へのスタチンの意義は不明だった。CARDSは2838例の2型糖尿病(CVD・高LDLなし)を、アトルバスタチン10mg vs プラセボに無作為化。主要複合(冠動脈イベント・血行再建・脳卒中)を37%(HR0.63)、脳卒中を48%減らし、あまりに有効なため予定より2年早く中止された。"糖尿病患者ではLDLの閾値でなく、糖尿病という高リスクそのものに基づいてスタチンを使う"という原則を確立した試験。
背景・CQ
2型糖尿病は動脈硬化を促進し、心筋梗塞・脳卒中の高リスクである。しかし、LDLが特別に高くない糖尿病患者にスタチンを使う意義(LDLの閾値を設けるべきか)は不明だった。当時のガイドラインはLDL値に基づく治療基準を設けていた。CVDがなくLDLも高くない2型糖尿病患者で、アトルバスタチンが心血管イベントを減らすかを検証した。
LDLが高くない2型糖尿病患者でも、アトルバスタチンは心血管イベントを減らすか?
研究デザイン(PICO)
40〜75歳、2型糖尿病でCVD既往がなく、LDLが高くない(≤4.14 mmol/L)患者 2838例。網膜症・アルブミン尿・喫煙・高血圧のうち1つ以上を持つ
アトルバスタチン10 mg/日
プラセボ
主要=初回の急性冠動脈イベント・冠動脈血行再建・脳卒中の複合
方法:多施設・無作為化・二重盲検・プラセボ対照試験(英国・アイルランド32施設)。有効性が明白で予定より約2年早く中止。2004年発表(試験登録制度確立前でNCT記載なし)。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。