非膿性の蜂窩織炎にMRSAカバー(ST合剤)を足しても治癒は上がらない ― Moran 2017
Moran. 非膿性の蜂窩織炎にMRSAカバー(ST合剤)を足しても治癒は上がらない ― Moran 2017(Cephalexin +/- TMP-SMX for Uncomplicated Cellulitis (Moran)). JAMA 2017;317(20):2088-2096.(DOI: 10.1001/jama.2017.5653 / PMID: 28535235 / NCT00729937)
膿瘍を伴わない非膿性の蜂窩織炎で、セファレキシン+ST合剤 vs セファレキシン単独を比較。臨床的治癒は83.5% vs 85.5%(per-protocol)で差なし。ルーチンのMRSAカバー上乗せは益がないことを示した。非膿性蜂窩織炎の主因はβ溶血レンサ球菌、というメッセージ。
背景・CQ
MRSA増加に伴い、蜂窩織炎にも経験的にMRSAカバーを足す実臨床がある。だが非膿性蜂窩織炎の主因はβ溶血レンサ球菌とされる。
セファレキシンにST合剤(MRSAカバー)を足すと治癒は上がるのか?
研究デザイン(PICO)
12歳超の外来患者で、膿瘍・排膿・創を伴わない非膿性の単純性蜂窩織炎(≥2cm、発症1週以内)。米国5施設、n=500。
セファレキシン 500mg×4/日+ST合剤(320/1600mg×2/日)× 7日。
セファレキシン 500mg×4/日+プラセボ × 7日。
臨床的治癒(per-protocol)。
方法:多施設・二重盲検・無作為化・優越性試験。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。