血栓回収が成功したあとに動脈内へアルテプラーゼを足す(CHOICE-2)
Renú A. 血栓回収が成功したあとに動脈内へアルテプラーゼを足す(CHOICE-2)(Adjunctive Intra-Arterial Alteplase After Successful Thrombectomy for Acute Ischemic Stroke (CHOICE-2)). JAMA 2026.(DOI: 10.1001/jama.2026.5164 / PMID: 42096239 / NCT05797792)
主幹動脈閉塞による急性期脳梗塞で、24時間以内に血栓回収を行い eTICI 2b50〜3 の再開通が得られた患者を、動脈内アルテプラーゼ(0.225mg/kg、上限20mg、15分かけて注入)追加群と血栓回収のみ群に無作為化した。90日で mRS 0または1だったのは 57.5%(123/214例)vs 42.5%(93/219例)、補正リスク差 15.0%(95%CI 5.7〜24.3、P=0.002)。フォローCT灌流での残存低灌流は 28.6% vs 50.5%(補正リスク差 −22.0%、95%CI −31.5〜−12.4、P<0.001)と、追加群で明らかに少なかった。一方、90日死亡は 12.1%(26/214例)vs 6.4%(14/219例)、補正リスク差 5.9%(95%CI 0.5〜11.3、P=0.03)で追加群のほうが高い。著者自身が「さらなる検討を要する」と書いている点を、そのまま持ち帰るべき一本。
背景・CQ
主幹動脈閉塞による急性期脳梗塞では、血栓回収によって高い再開通率が得られるようになった。それでも機能予後は十分とは言えない。血管造影上は開通しているのに微小循環が回復していない、いわゆる no-reflow が残っている可能性があり、再開通後に動脈内へ血栓溶解薬を追加する戦略が検討されてきた。しかしその上乗せ効果は定まっていない。
血栓回収で再開通が得られたあとに動脈内アルテプラーゼを追加すると、機能予後は良くなるか?
研究デザイン(PICO)
主幹動脈閉塞による急性期脳梗塞で、発症24時間以内に血栓回収を受け、eTICI 2b50〜3 の再開通が得られた成人 440例(無作為化)。割り付けどおり治療されたのは433例
血栓回収+動脈内アルテプラーゼ 0.225mg/kg(上限20mg)を15分かけて注入(221例)
血栓回収のみ(219例)
主要=90日後の優れた機能予後(mRS 0または1)。副次6項目(フォローCT灌流での残存低灌流を含む)。安全性=症候性頭蓋内出血、死亡
方法:RCT・多施設・非盲検・評価者盲検。スペインの脳卒中センター14施設で、2023年12月11日から2025年11月26日に登録した。血栓回収を受けた3786例のうち2776例(73%)が血管造影上の基準を満たし、そのうち440例(12%)が無作為化された。主要評価項目は90日後のmRS 0–1で、評価者には割り付けが伏せられている。副次評価項目は6つ、安全性評価項目は症候性頭蓋内出血と死亡。
この続きは、無料登録で読めます。
登録に必要なのは、メールアドレスとパスワードだけです。カードの登録は要りません。
登録すると、この論文の続きを含めて、毎週3本まで、どの論文でも本文が読めます(毎週月曜にリセット)。
- 主な結果
- 臨床への落とし込み
- 結論
- 解釈と限界
すべて読みたい方は、登録後にプレミアムを14日間¥0で試せます(カード登録が必要)。
本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。