CLICK試験:サイアザイドは進行CKDでも効くのか
― 「サイアザイドは低GFRで効かない」という常識の見直し(ステージ4 CKDへのクロルタリドン)
Agarwal R, Sinha AD, Cramer AE, et al. Chlorthalidone for Hypertension in Advanced Chronic Kidney Disease. N Engl J Med. 2021;385(27):2507–2519.(DOI: 10.1056/NEJMoa2110730 / PMID: 34739197 / NCT02841280)
「サイアザイドは進行CKDでは効かない」という通説に反し、ステージ4 CKDで降圧不良の患者にクロルタリドンが24時間自由行動下の収縮期血圧をプラセボ比約10.5mmHg低下、アルブミン尿も約50%減らした。古く安価な薬の「効かない」という思い込みを、データで覆した医学的リバーサルの好例です。ただし代謝系副作用に注意。
背景・CQ:なぜこの試験が必要だったのか
進行CKDでは「サイアザイドは効かないのでループ利尿薬へ」が通説でした。だがループ利尿薬は降圧効果が弱いという課題があります。
ステージ4 CKDで降圧不良の患者に、クロルタリドンは血圧を下げるか?
研究デザインの読み方(PICO)
ステージ4 CKD(eGFR 15〜<30)、24時間ABPMで確認した降圧不良の高血圧(平均3.4剤併用、60%がループ利尿薬使用、76%が2型糖尿病)
クロルタリドン 12.5mg/日から開始、4週ごとに最大50mgまで増量
プラセボ
12週時点の24時間自由行動下収縮期血圧の変化
患者背景:160例、平均eGFR約23.2。比較的小規模・単施設主導の第II相。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。