高齢の収縮性心不全へのロスバスタチン(CORONA)
Kjekshus J. 高齢の収縮性心不全へのロスバスタチン(CORONA)(Rosuvastatin in Older Patients with Systolic Heart Failure (CORONA)). N Engl J Med.(DOI: 10.1056/NEJMoa0706201 / PMID: 17984166 / NCT00206310)
スタチンは虚血性心疾患を予防するが、"すでに収縮性心不全に至った患者"での効果は不明だった(むしろ理論上のリスクも懸念された)。CORONAは5011例の高齢の虚血性収縮性心不全(EF≤40%)を、ロスバスタチン10mg vs プラセボに無作為化。主要複合(心血管死/心筋梗塞/脳卒中)を減らさず(HR0.92、有意差なし)、総死亡も不変だった(心血管入院はやや減少)。"スタチンは動脈硬化の予防には効くが、進行した心不全の治療にはならない"を示した陰性試験(GISSI-HFでも確認)。
背景・CQ
スタチンは虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)を予防するが、収縮性心不全の患者は従来スタチン試験から除外されてきた。心不全患者では、"急性冠動脈イベントが少ない""スタチンが補酵素Q10やコレステロール(内毒素結合)を下げる理論的リスク"などが指摘され、利益・リスクが不明だった。
高齢の虚血性収縮性心不全において、ロスバスタチンは心血管イベント・死亡を減らすか?
研究デザイン(PICO)
60歳以上、虚血性の収縮性心不全(NYHA II〜IV、左室駆出率≤40%)の患者 5011例
ロスバスタチン10 mg/日
プラセボ(両群とも標準的心不全治療)
主要=心血管死・非致死的心筋梗塞・非致死的脳卒中の複合
方法:多施設・国際・無作為化・二重盲検・プラセボ対照試験。中央値追跡32.8か月。AstraZeneca資金。NCT00206310。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。