成人の細菌性髄膜炎にデキサメタゾン(de Gans 2002)
de Gans J. 成人の細菌性髄膜炎にデキサメタゾン(de Gans 2002)(Dexamethasone in Adults with Bacterial Meningitis (de Gans 2002)). N Engl J Med 2002.(DOI: 10.1056/NEJMoa021334 / PMID: 12432041)
成人の急性細菌性髄膜炎301例を、デキサメタゾン群157例とプラセボ群144例に割り付けた多施設二重盲検RCT。デキサメタゾン10mg(またはプラセボ)を抗菌薬の初回投与の15〜20分前または同時に投与し、以後6時間ごとに4日間続けた。主要評価項目は8週時点のグラスゴー転帰尺度(5点=良好、1〜4点=不良)。デキサメタゾンは転帰不良のリスクを下げ(相対リスク0.59、95%CI 0.37〜0.94、P=0.03)、死亡も減らした(相対リスク0.48、95%CI 0.24〜0.96、P=0.04)。原因菌別の解析では、肺炎球菌性髄膜炎で転帰不良が26% vs 52%(相対リスク0.50、P=0.006)だった。消化管出血はデキサメタゾン群2例 vs プラセボ群5例。「抗菌薬の前か同時に、ステロイドを入れる」という成人の細菌性髄膜炎の初期対応を形づくった試験である。
背景・CQ
成人の急性細菌性髄膜炎は死亡率も後遺症の頻度も高く、とくに肺炎球菌性髄膜炎で重い。動物の細菌性髄膜炎モデルでは、補助的な副腎皮質ステロイドに有益な効果が示されていた。
成人の急性細菌性髄膜炎で、抗菌薬と同時に始める補助的なデキサメタゾンは転帰を改善するか?
研究デザイン(PICO)
成人の急性細菌性髄膜炎301例
デキサメタゾン10mgを抗菌薬の初回投与の15〜20分前または同時に投与し、以後6時間ごとに4日間(157例)
プラセボを同じスケジュールで投与(144例)
主要評価項目=8週時点のグラスゴー転帰尺度(5点=良好、1〜4点=不良)。原因菌別のサブグループ解析を実施
方法:RCT・多施設・前向き・二重盲検・プラセボ対照。解析は intention-to-treat で行った。原因菌によるサブグループ解析を行った。試験登録番号は抄録に記載がない。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。