特発性心室細動のICD、皮下型は経静脈型よりリード合併症が少ないか(Dutch IVFレジストリー)
Roodenburg R. 特発性心室細動のICD、皮下型は経静脈型よりリード合併症が少ないか(Dutch IVFレジストリー)(ICD Therapy and ICD Complications in Idiopathic Ventricular Fibrillation Patients (Dutch IVF Registry)). JACC Clin Electrophysiol 2026.(DOI: 10.1016/j.jacep.2026.02.026 / PMID: 41931081)
特発性心室細動(IVF)は若い患者に多く、ICDで突然死を防ぐ一方、全員が合併症のリスクを負う。オランダのIVFレジストリーから415例を解析し、まず適切作動(ショックまたは抗頻拍ペーシング)の頻度を調べ、次に2010〜2024年にICDを植え込んだ261例で不適切作動とデバイス関連合併症を皮下型(S-ICD)と経静脈型(TV-ICD)で比較した。415例中132例(32%)が心室性不整脈の再発でICD作動を要した。不適切作動はS-ICD 13% vs TV-ICD 13%(P=0.976)で差なし。リード合併症はS-ICD 2% vs TV-ICD 13%(P<0.001)でTV-ICDに多く、他のデバイス関連合併症に差はなかった。追跡期間と発症年齢で補正しても結果は一貫していた。
背景・CQ
IVFを起こした患者では、突然死予防のためにICDが用いられる。しかし再発するのは一部の患者に限られ、全員が合併症のリスクにさらされる。TV-ICDは無視できない合併症リスクを伴い、若いIVF集団ではS-ICDが有利かもしれない。
特発性心室細動患者で、ICDの適切作動はどのくらい起こり、S-ICDはTV-ICDと比べて不適切作動と合併症が少ないか?
研究デザイン(PICO)
オランダIVFレジストリーに登録された特発性心室細動患者415例。サブ解析は2010〜2024年にICDを植え込んだ261例
皮下型ICD(S-ICD)
経静脈型ICD(TV-ICD)
主要=適切なICD作動(ショック/抗頻拍ペーシング)の発生。サブ解析=不適切作動、リード合併症、その他のデバイス関連合併症
方法:観察研究・レジストリー・多施設・後ろ向きコホート。オランダIVFレジストリーに登録されたIVF患者を対象に、まず適切なICD作動(ショックまたは抗頻拍ペーシング)の発生を解析した。次に2010〜2024年にICDを植え込んだ患者をサブグループとして定義し、不適切作動とその他のデバイス関連合併症を評価した。S-ICDとTV-ICDを比較し、追跡期間の違いと発症時年齢で補正した解析も行った。S-ICDとTV-ICDの内訳(例数)、追跡期間の中央値、IVFの診断基準は抄録に記載がなく取得できていない。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。