禁煙に電子たばこかニコチン置換療法か(Hajek 2019)
Hajek P. 禁煙に電子たばこかニコチン置換療法か(Hajek 2019)(A Randomized Trial of E-Cigarettes versus Nicotine-Replacement Therapy). N Engl J Med 2019.(DOI: 10.1056/NEJMoa1808779 / PMID: 30699054 / ISRCTN60477608)
英国の国民保健サービス(NHS)の禁煙外来に通う成人886例を、本人が選ぶニコチン置換療法(組み合わせも可、最長3か月)と、電子たばこのスターターパック(詰め替え式の第2世代、ニコチン18mg/mLのリキッド1本つき)に割り付けた。両群とも少なくとも4週間、週1回の行動支援を受けた。生化学的に確認した1年間の禁煙継続率は18.0% vs 9.9%(相対リスク1.83、95%CI 1.30〜2.58、P<0.001)で電子たばこ群が高かった。一方で、1年間禁煙できた人のうち52週時点で割り付けられた製品を使い続けていたのは、電子たばこ群80%(79例中63例)vs ニコチン置換療法群9%(44例中4例)だった。「たばこはやめられたが、ニコチンはやめていない人が多い」ことまで含めて読む試験である。
背景・CQ
電子たばこは禁煙のために広く使われていたが、禁煙治療として承認されているニコチン製剤と比べてどれほど効くかの根拠は限られていた。
行動支援をつけた禁煙治療で、電子たばこはニコチン置換療法より1年後の禁煙率を高めるか?
研究デザイン(PICO)
英国NHSの禁煙外来に通う成人886例
電子たばこのスターターパック(詰め替え式の第2世代電子たばこ+ニコチン18mg/mLのリキッド1本)。その後は好みの味・濃度のリキッドを自分で買うよう勧めた
本人が選ぶニコチン置換療法(組み合わせも可)を最長3か月
主要評価項目=1年間の禁煙継続(最終受診時に生化学的に確認)。追跡できなかった人・生化学的確認ができなかった人は「禁煙できなかった」と扱った。副次評価項目=製品の使用状況(自己申告)、呼吸器症状
方法:RCT・2群並行・製品の性質上非盲検。英国NHSの禁煙外来で実施した。両群とも少なくとも4週間、週1回の行動支援を受けた。資金は英国国立健康研究所(NIHR)と Cancer Research UK。試験登録は ISRCTN60477608。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。