小児のけいれん重積の二次治療はレベチラセタムかフェニトインか(EcLiPSE)
Lyttle MD. 小児のけいれん重積の二次治療はレベチラセタムかフェニトインか(EcLiPSE)(Levetiracetam versus Phenytoin for Second-Line Treatment of Paediatric Convulsive Status Epilepticus (EcLiPSE)). Lancet 2019.(DOI: 10.1016/S0140-6736(19)30724-X / PMID: 31005385 / ISRCTN22567894)
英国30の救急部で、生後6か月以上18歳未満のけいれん重積(二次治療を要する状態)404例をレベチラセタム40mg/kg 5分投与とフェニトイン20mg/kg 20分以上かけた投与に1:1で割り付けた。同意と適格性の除外後、286例(レベチラセタム152例、フェニトイン134例)が解析対象。けいれん重積が止まったのはレベチラセタム群106例(70%)、フェニトイン群86例(64%)。ランダム化から停止までの時間の中央値は35分 vs 45分(HR 1.20、95%CI 0.91–1.60、p=0.20)で有意差はつかなかった。重篤な副反応はフェニトイン群で1例(低血圧など)。著者は「優越性は示されなかったが、既知の安全性と投与しやすさを合わせると、二次治療の第一選択として適切な代替になりうる」と結論している。
背景・CQ
英国では小児のけいれん重積に対する二次治療の静注抗けいれん薬としてフェニトインが推奨されてきた。一方で、レベチラセタムのほうが有効かつ安全な代替になりうることを示唆する報告があった。
小児のけいれん重積の二次治療で、レベチラセタムはフェニトインより速く発作を止められるか?
研究デザイン(PICO)
生後6か月以上18歳未満で、二次治療を必要とするけいれん重積の小児。英国30の救急部で404例をランダム化し、二次治療が不要になった例と同意が得られなかった例を除いた286例が解析対象
レベチラセタム 40mg/kg を5分かけて静注(152例)
フェニトイン 20mg/kg を20分以上かけて静注(134例)
主要=ランダム化からけいれん重積が停止するまでの時間(modified intention-to-treat 解析)。安全性=重篤な有害事象・重篤な副反応
方法:RCT・非盲検・多施設・並行群間。英国の二次・三次医療機関30の救急部で実施された。コンピュータ生成の割り付け表を用い、施設で層別化して1:1に割り付けている。主要評価項目はランダム化からけいれん重積停止までの時間で、modified intention-to-treat 集団(ランダム化後に二次治療が不要になった例と同意が得られなかった例を除く)で解析した。登録期間は2015年7月17日から2018年4月7日。1,432例が適格性を評価され、404例がランダム化された。資金は National Institute for Health Research Health Technology Assessment programme。試験登録は ISRCTN22567894。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。