Elmunzer試験:直腸インドメタシンは「ERCP後膵炎」を予防できるのか
― 坐薬1個でERCP最大の合併症を減らした試験(高リスク患者へのNSAID予防投与)
Elmunzer BJ, et al. A Randomized Trial of Rectal Indomethacin to Prevent Post-ERCP Pancreatitis. N Engl J Med. 2012;366(15):1414–1422.(DOI: 10.1056/NEJMoa1111103 / PubMed 22494121 / NCT00820612)
ERCP後膵炎(PEP)の高リスク患者で、ERCP直後に直腸インドメタシン100mgを1回投与した群は、膵炎の発症を9.2% vs 16.9%(P=0.005)に減らした。安価な坐薬1個でERCP最大の合併症を予防できることを示し、ERCP後膵炎予防の標準を確立した一本です。
背景:なぜこの試験が必要だったのか
膵炎はERCP最多・最重要の合併症(1〜30%)。NSAIDsがホスホリパーゼA2を抑え予防しうると示唆されていた。
高リスク患者で、直腸NSAID(インドメタシン)はERCP後膵炎を予防するか?
研究デザインの読み方(PICO)
ERCP後膵炎の高リスク患者(検証済みのリスク因子で判定。82%がOddi括約筋機能不全の疑い)
ERCP直後に直腸インドメタシン100mg 1回
プラセボ坐薬
ERCP後膵炎(PEP)
患者背景(要点):602例、米国多施設、二重盲検。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。