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会員限定肝細胞癌RCT・第3相・多施設・非盲検・スポンサー盲検Lancet Oncol 2026読了 約7分

TACE適応の肝細胞癌に対するSTRIDE(デュルバルマブ+トレメリムマブ)±レンバチニブ+TACE(EMERALD-3)

Kudo M. TACE適応の肝細胞癌に対するSTRIDE(デュルバルマブ+トレメリムマブ)±レンバチニブ+TACE(EMERALD-3)(Durvalumab and Tremelimumab with or without Lenvatinib plus TACE in Embolisation-eligible HCC (EMERALD-3)). Lancet Oncol 2026.(DOI: 10.1016/S1470-2045(26)00278-0 / PMID: 42636832 / NCT05301842)

根治的な切除・焼灼・移植の対象にならないが TACE の適応がある肝細胞癌(Child-Pugh A、ECOG PS 0〜1)760例を、STRIDE+レンバチニブ+TACE(293例)、STRIDE+TACE(175例)、TACE 単独(292例)に割り付けた第3相非盲検試験(21か国177施設)。主要評価項目の無増悪生存(STRIDE+レンバチニブ+TACE vs TACE)は中央値 13.0か月 vs 9.8か月(HR 0.70、95%CI 0.57〜0.86、p=0.0007)。主要な副次評価項目の全生存は中央値 39.5か月 vs 34.7か月(HR 0.84、95%CI 0.65〜1.09、p=0.18)で有意差なし。STRIDE+TACE も TACE に比べ PFS 中央値 12.9 vs 8.1か月(HR 0.71、95%CI 0.56〜0.91)。重篤な有害事象は 64%/51%/23%、治療関連死は 7例(2%)/0例/2例(1%)。「PFSは延びたがOSは未証明、毒性は確実に増える」を3群で見せる試験。

Background

背景・CQ

TACE は塞栓術の適応がある肝細胞癌(HCC)の標準治療で、腫瘍への免疫応答を誘導することが知られている。一方、STRIDE(トレメリムマブ1回+デュルバルマブ定期投与)は進行HCCの標準治療のひとつである。免疫療法と TACE を組み合わせ、さらにレンバチニブを加えることで成績が改善するかは分かっていなかった。

クリニカルクエスチョン

TACE適応の肝細胞癌に、STRIDE(+レンバチニブ)を TACE に組み合わせると、TACE 単独より無増悪生存は延びるか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

18歳以上(エジプト・シンガポールは21歳以上)、画像または組織で確認された HCC で、根治的切除・焼灼・移植の対象外だが TACE 適応があり、Child-Pugh A、ECOG PS 0〜1、mRECIST で測定可能な肝内標的病変を1つ以上持つ患者。760例(full analysis set)

I
Intervention ・ 介入

STRIDE+レンバチニブ+TACE(293例)。初日にトレメリムマブ 300mg 静注、続いてデュルバルマブ 1500mg+経口レンバチニブ(体重60kg未満 8mg、60kg以上 12mg)。以後デュルバルマブ 1500mg を4週ごと+レンバチニブ連日、最大36サイクル。または STRIDE+TACE(175例):初日にトレメリムマブ 300mg+デュルバルマブ 1500mg、以後デュルバルマブ 1500mg を4週ごと

vs
C
Comparison ・ 対照

TACE 単独(292例)

O
Outcome ・ 評価項目

主要=無増悪生存(STRIDE+レンバチニブ+TACE vs TACE)。主要な副次=同比較の全生存、および STRIDE+TACE vs TACE の無増悪生存と全生存

方法:RCT・第3相・多施設・非盲検・スポンサー盲検。21か国177施設。2022年3月28日〜2024年11月20日に1124例をスクリーニングし、760例を割り付けた。当初は3群に1:1:1で割り付け、STRIDE+TACE 群が予定の175例に達した後は、STRIDE+レンバチニブ+TACE 群と TACE 群に1:1で割り付けを続け、両群がそれぞれ約275例になるまで登録した。割り付けは中央のIRTで、地域・ベースラインの腫瘍量・過去の緩和的塞栓術の有無で層別化した。TACE の手技と回数は担当医の裁量で、介入2群では初回デュルバルマブ投与から7日以上あけて、TACE 群では割り付けから7日以内に初回 TACE を施行した。試験登録は ClinicalTrials.gov NCT05301842。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。